3.0
とても第三者が口出しできない問題だと思った。
一生のトラウマという刺。一生の罪という刺。
主人公が現在の彼に惹かれていることも、憎んでいることも本当。
矛盾、相反する気持ちが一つの心の中に同居しているって、どっちにもいけなくて苦しくて、よけいに主人公を追いつめる。
被害者である主人公がなにを選んだとしても、それで少しでも悔いがない方向へむかえるのなら、どんな答えでも尊重したい。
本当に魂の段階から改心する加害者なんて、いるとしたらほんの一握りかもしれない。
でもそのほんの一握りの中にいる人が、彼がそうなのだと信じたい気持ちもある。
でもこればっかりは、被害者とその家族にしか自由に決める権利も決定権もない気がする。
外野はなにを言う資格もなくて、黙ってしずかに見守るしかない。
それでも読んでる側の勝手な願いとしては、幸せになってほしいと思ってしまう。
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