みんなのレビューと感想「蛍火の灯る頃に」（ネタバレ非表示）

地獄のサバイバル

昨今流行りの有象無象のサバイバル漫画とは、一線を画すレベルの高さを感じる。
「ルール」はあるものの、よくある「ゲーム」的なタッチではないところに、新鮮さがある。
村に「地獄」が出現する、という設定の大胆さ、「ゾンビ」などではない、和風の異形のもののおぞましさ。
「蜜の島」でも感じたが、この作者は世界観を整えるための描き込みがとても丁寧で好感が持てる。
今後に期待の良質スリラー。

まるで写真のような絵

お試しを読んですぐに全話購入しました。非現実的な話なのに、登場人物が冷静になろうと努力する過程を読むうちに、現実に起こるかもとまで感じるようになってしまった。すごい表現力！
絵がものすごく上手いので、死体とか色んなものがとんでもなく怖い。グロい訳でもないのに恐怖感を煽ります。
早く続きが読みたい。本が出てるなら買ってでも結末を知りたいと思ってしまいました。

よくまとまっていて最後まで飽きさせません

私は、この漫画がとても気に入っています。
電子版で全72話の小品ですが、よくまとまっていて、最後まで飽きさせません。

内容は、祖母の葬式で辺鄙な村を訪れた親戚一行が、恐ろしい怪奇に遭って村に閉じ込められるというものですが、
恐ろしい怪奇も、読み手がギリギリ不快にならない程度に抑えられていながら（それでも、とても怖い）、次々と異なる「恐怖」がやって来て、安心して楽しく怖がり続ける事ができます。
「陸の孤島」に閉じ込められたということで、サバイバルの要素も加わり、生き残りをかけて緊張感が高まります。

後半になって怪奇の謎が明らかになり始めますが、これも、ホラーとして十分納得できるもので、違和感はありません。
最後の最後まで意外な展開があって、メンバーの何人かは死んだり異世界に取り残されたりするのもホラーの定番ですが、不自然さは全くなく、全体を通して面白く、満足して楽しめます。

引き込まれる

地獄に迷い込むというとんでもない設定と、恐ろしい描写が沢山ありつつ引き込まれるお話でした。
最後は色々とビックリして、ショックではありましたが、これはこれでいい終わり方かなと私は思いました。

最初の頃、月ちゃんが良い子過ぎて実は腹に一物あるのかな、なんて想像していましたが、本当に良い子でした。

ひぐらしの時も圧巻でしたが、竜騎士さんの発想は凄いですね。
また、絵もとても上手で凄いなぁと思いました。作画担当の方の他の漫画も見てみたいです。

え〜Σ(ﾟдﾟ；)

ずっと、この四人はどうなるんだろうってハラハラドキドキしながら読んでました．．．日常崩壊系だけど地獄が舞台って珍しいですし…でも、最後．．．最後の話の持っていき方が…いや高野さんの事とかびっくりしましたし月ちゃんどうなっちゃうの(´；ω；｀)？！と思ってましたけど！月ちゃん優しくて素晴らしいと思うよ？！でもやっぱりこの展開についていけません、というか納得出来ませんでした。それまでが面白かっただけにとっても残念です．．．(>_<)

怖い！

読み出した時は非現実的なことばかりで現実離れしてあんまり怖くもないんだろうと思ってたけど、読んでいくうちに実際地獄というものは人間の誰しもの心の中にあり、ちょっとしたきっかけに現れる、それをさも現実に現れたように表現してるからリアルに感じて怖い。
絵もリアルな感じなので余計に生々しく感じる。
次どうなるのかが見たくなる漫画です。

絵がちょっと怖いです。
でもテーマとよくマッチングしていて、ホラーな感じで攻めて来てるなーー、という印象です。

ちょっとずつ話が進み、ちょっとずつストーリーが見えてくる。まだ途中なんだけど、これからどうなるのか？
ちょっと怖いもの見たさもありながら、先が気になってしまいます。

無料分もあるので、お試しで読んでみるもいいと思います。

竜騎士07さんと小池ノクトさんのコラボと知って、読まざるを得ませんでした。
小池ノクトさんの独特な絵はこの異界の世界観とマッチしています。
リアルな描写はそれだけで恐怖感を与えてくれます。
景色に関しては驚くほど美しくて写真に見えるほど。
ストーリーはもちろん面白いので、死体とか怖いものが嫌いでなければ買って損は無いかなと思います。

作家さんって、大事。

この人の絵が好きで、「蛍火の…」の後に別の本も読みましたが、これが一番だったので改めてレビューします。

ホラーというより、サバイバル寄りかな。
最初からエンディングが決まっていて書いてるので、大風呂敷を広げたなと思っても、最後には伏線が回収されてるので、読後感が良い。

全巻購入しても後悔のない漫画でした。

キャラ萌ではない

これまでのリュウキシの作品とは作風が違います。登場人物がすごく地味です。パラレルワールドではないようです。虐待や遺産相続で揉める悪い中年も登場しません。推理的な要素がなく、ただ読み進めていく物語です。次々に予想外の出来事が起こって、展開が面白いです。どのような終わり方になるのか、今後に期待したいです。