rokaさんのレビュー一覧

rokaさん

レビュアーランキング  1

  1. 評価:5.0 112件
  2. 評価:4.0 122件
  3. 評価:3.0 97件
  4. 評価:2.0 41件
  5. 評価:1.0 19件
レビュー投稿数:391件
ネタバレあり:21件
ネタバレ無し:370件
参考になった数:6974
参考になった割合:94%
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全391件
内容で選ぶ
評価で選ぶ
読み込み中
エラーが発生しました。
再読み込みしてください。

※このページはネタバレ非表示のページです ネタバレありのレビューを見る

  1. RISKY~復讐は罪の味~ へのレビュー

    評価:3.000 3.0
    サブタイトルが…

    復讐モノは、復讐する側を応援できないと読んでいてつまらないが、その点は、十分。
    読者として「やったれ」というモードに入って、ノレた。
    復讐をエンターテイメントとするならば、復讐される側がこのくらい腐っているほうが気楽でよい。

    ただ、復讐の「方法」が、する側に明らかな傷を残す種類のものなので、今後(現在8話)、そのあたりとどう向き合っていくのかが、見所のひとつである。
    もっとも、全ての復讐は、本来、そうだろう。
    される側だけではなく、する側の人生にも、何らかの醜い傷を残してしまうものだろう。
    違うのは、傷の形や色だけで、その深さは、どんな復讐においても浅いものではない気がする。

    しかしまあ、些細なことかもしれないが、サブタイトルはどうにも気になった。
    「復讐は罪の味」って、そりゃそうだろ。
    「目玉焼きは卵の味」って言ってるようなもんだと思うのだが、もうちょっと何とかならなかったのか。

    948人の方が「参考になった」と投票しています

  2. 花園メリーゴーランド へのレビュー

    評価:5.000 5.0
    価値観クラッシャー

    「夜_這い」の風習が残る、前近代的な村社会に迷いこんだ少年を主人公にした作品。

    恐ろしい漫画である。
    読者の価値観に揺さぶりをかける、というか、ほとんど破壊しようとするほどの勢いだ。

    作中、村の生活を「おかしい」と言う主人公の少年に、一人の女性が答える。
    性なんて、腹が減ったら飯を食うのと同じ、生活の一部だ、と。
    この村の人たちはずっとそうやって幸せに暮らしてきた、何がいけないのか、と。
    これは、少年に向けられた問いであるのと同時に、読者に突きつけられたこの漫画の毒でもある。
    少年は、答えられない。
    私も、答えられなかった。

    一夫一妻の制度も、ロマンチックラブの観念も、不倫を悪とする価値観も、全て、私たちが後天的に知る、ある種の幻想に過ぎない。
    幻想もなめたものではない。
    その幻想が、私たちの存在を支えているからだ。
    しかし、である。
    この漫画は、読者に問いかける。
    あなたはこの村の風習を「異常だ」と感じるかもしれないが、仮にこの村に生まれたならば、あなたは村の性の自由さに疑問を持ったか。
    あなたを支えている幻想は、別の社会の幻想を見下したり切り捨てたりできるほど立派なのか。
    性が解放されている、というだけのシンプルな世界に生きることと、ろくに知りもしない他人の不倫報道に怒り狂ってネットで叩く人間に溢れた世界と、果たしてどちらが「異常」なのか。
    そんな、どこまでも根元的な問いを突きつけてくる漫画。

    嗚呼、恐ろしい。
    読み終えてしばらくは、何かにつけてこの漫画のことを思い出し、考え込んでしまうだろう。
    この先のあなたの人生に、よくも悪くも「残って」しまう漫画だと思う。

    優れた作品はいつも、答えではなく、問いを残す。

    37人の方が「参考になった」と投票しています

  3. ブスの鍵

    えー、昔から、「男は度胸、女は愛嬌」などと申しまして、女性というのは多少、見てくれはアレでも、立ち居振る舞い、雰囲気次第では魅力的に見える、とまあ、こういうことなんであります。

    なんて書き始めてはみたけれど、それにしたって限度があるだろ。
    というレベルのブスである。
    そのブスが、実にたくましく世の男性たちを手玉に取る、というストーリー。

    彼女が男性をゲットするテクニックは、胃袋をつかむとか、上手く焦らすとか、まあよくある話で、そこまでの説得力はないのだが、核心は、そういう小手先の技ではない。
    最大のキーポイントは、「自信」ではないかと思う。

    主人公の女性は、「私って男性から見て魅力的に映るかしら?」などと疑わない。
    かといって、「私って美しいわ」と勘違いしているわけでもない。
    だってブスなんだから。
    ただ、自分がブスであるという事実に、人生をコントロールされていない。
    彼女にとって外見はアドバンテージではないけれど、コンプレックスでもない。
    そんなもの、「どうでもいい」のだ。
    外見が武器にならないなら、別の武器で勝負すればいい。
    そして、必ず勝つ。
    然るべき技術を行使すれば、男は必ず自分にひざまずく。
    そういう絶対的な、自信。
    その自信こそが彼女の核であり、そういうブスの描き方は、なかなか面白いと思った。

    十年くらい前に、首都圏で「婚活殺_人」なんて呼ばれた事件があって、男を次々とたぶらかしては殺して財産を奪った女が逮捕されて「毒婦」などと称されていたが、どんな美人かと思って見てみたら、それはもうアレな感じだった。
    ただ、法廷での彼女の言動からは「なぜにそこまで」という自分の魅力に対する圧倒的な自信が感じられた。

    男を虜にするブスの鍵には、案外、共通点があるのかもしれない。

    123人の方が「参考になった」と投票しています

  4. 幽麗塔 へのレビュー

    評価:5.000 5.0
    地獄を抱えて

    普通のサスペンスは、あくまでスリルや謎解きがメインで、それを彩るための「道具」や「舞台」を用意する。
    その道具や舞台が不気味だったり特異だったりすれば、それがサスペンスを飾るカラーやムードになる。
    そういう意味で、この漫画は完全に異色。
    度肝を抜かれた。

    主要な登場人物のほとんど誰もが少なからず「倒錯」しており、確かに、一種異様な雰囲気はある。
    でもそれは、サスペンスの雰囲気作りのための「装飾」ではない。
    トランスジェンダーを「イロモノ」扱いして、「一風変わった曲者たちが活躍するサスペンス」として描いたほうが、よほどノーマルだったろう。
    繰り返し、この漫画の着地点は、そこではない。
    むしろ、サスペンスを「道具」にしながら、何とか運命を切り開こうともがく人間の姿を描くことこそが、主眼なのではないかと感じた。

    登場人物たちは、皆、屈折している。
    倒錯している。
    一面を見れば、そうだ。
    でも、よくよく考えてみれば、私たちの誰もが、自分の内に地獄のひとつや二つ、抱えているのではなかろうか。
    それが、時代性や社会性の中で、特殊なものとしてクローズアップされるかどうかの違いがあるだけで。
    その地獄を抱えて、それでも地獄には落ちまいと、懸命に運命に抗う人間たちの姿に、胸が熱くなった。
    本作の財宝は、その地獄に光を当てるための手段なのだ。
    これほど美しく、価値ある「宝」を、私は他に知らない。

    この漫画は、サスペンスの姿をした、人間讃歌だと思う。
    ここまで書いて気づいたが、何かそれって、「ジョジョ」みたいじゃん。

    15人の方が「参考になった」と投票しています

  5. あいの結婚相談所 へのレビュー

    評価:5.000 5.0
    新しいハッピーエンドの形

    打算的な結婚を求めたり、結婚に過剰な夢を抱く人々が、「笑うせえるすまん」的なノリで地獄を見る話かと思ったら、全く違った。
    何ともオリジナリティーに溢れる、変化球のハッピーエンドがそこにあった。
    現代は、難しい。
    ロマンチックな恋愛の延長としての結婚を描けば「現実的じゃない」「夢見すぎ」となるし、かといって、打算だけでは寒すぎる。
    そして、どっちを描いても、作品としての新しさは別にない。
    薔薇色の結婚は信じられない、鉛色の結婚は信じたくない、そんなワガママな現代において、「恋愛」から始まるのではない「愛」だってあるかもしれないぜ、という結婚の可能性を描いてみせたことには本当に価値があるし、素晴らしいと思った。

    15人の方が「参考になった」と投票しています

  6. 羊の木 へのレビュー

    評価:5.000 5.0
    異常なほど独特

    正直、星を五個つけている他の漫画ほど気に入ったわけではないし、人に薦めようとも思わない。
    しかし、あまりに独特な作品の空気に、半ば強引に引っ張られてしまった。

    元受刑者たちのキャラクター造形の巧みさ。
    現実にいたらどう考えても一緒にいたくない人間さえ、何となく許せたり、可愛らしく見えたりしてしまうところに、フィクションとしての力量を感じた。

    「本音と建前」を描いた漫画なのだという。
    そういう側面は確かにあるが、個人的には、読者に対してとても挑戦的な、悪く言えば、意地の悪い作品だと思った。
    だって、考えざるを得ない。
    元受刑者たちが来るのが、自分の町だったら、と。
    「嫌だよ、勘弁してくれよ」という自己保身のエゴと、「生き方によっては許されるべき過ちもあるのではないか、必死で真っ当に生きようとする人間すら拒絶するのか」という倫理の間で、揺れる。
    登場人物が、ではない。
    読者が、だ。
    登場人物は、そんなにマジで葛藤していない。
    だってこれはギャグ漫画なのだ。
    よりにもよってギャグ漫画が、読者の良心や倫理観を試そうとする。
    そんなのありか。

    そして、ギャグ漫画でありながら、「何かとんでもないことが起きるんじゃないか」という不穏な空気が、ずっとある。
    暴力や破綻への嫌な予感が、静かな不安感が、絶えずある。
    繰り返し、よりにもよって、ギャグ漫画の中で。
    私は笑いながら、怯えていた。

    いやほんと、何なんだ、これは。

    11人の方が「参考になった」と投票しています

  7. 花園さん、結婚するんだって へのレビュー

    評価:5.000 5.0
    きっと誰もが、呪いと地獄を

    主人公=花園さんの姿を敢えて見せず、花園さんによって何かしらの影響を受けた周囲の人々にスポットを当てて展開してゆく前半が、まず、とても魅力的だった。
    この描き方は、花園さんを直接描写する以上に、花園さんのイメージを雄弁に語っていると思った。
    花園さんをどんなに美しく描いても、描いた瞬間、それは描いた以上のものではなくなる。
    しかし、直接描かない限りにおいて、私たちの想像の中で、花園さんの美しさと神秘さは無限だからだ。

    周囲の人々のエピソードの中では、演劇部の話が一番好きだった。
    恋でも愛でもない、友情や尊敬でもない、憧れともちょっと違う、ただ、誰かが美しいというそれだけのことが、あまりに決定的に人を魅了してしまうことがある、という瞬間の説得力とリアリティー、けれど、せっかく気づいたその感情がもはやどこにも繋がっていけないという切なさと、それでも何もせずにはいられなかった若くて瑞々しい力、拙い垂れ幕に込められた本物の気持ちには、涙が溢れた。

    後半では、花園さんもまた、彼女なりの呪いと地獄を抱えていたことが、わかる。
    どんなに美しくても、皆から憧れられても、羨まれても、恵まれているように見えても、生きてゆくということは、ただそれだけで、多分、ハードモードなのだ。
    天才も凡人も、善人も悪人も、きっと誰もが、自分の内には、何かしらの呪いや地獄を抱えて生きているのだ。
    私はそう思うから、いくらストーリーが非現実的な展開に見えようと、この漫画が描いた、人の美しさの内に秘められた呪いと地獄のリアリティーは、本当に素晴らしいと思った。

    10人の方が「参考になった」と投票しています

  8. 嘘解きレトリック へのレビュー

    評価:5.000 5.0
    優しく楽しい嘘のミステリ

    人の嘘が「聞こえて」しまう能力を持つ少女が、探偵の助手として活躍するストーリー。

    設定だけ聞くと、「嘘を見抜けるなら事件は秒殺で解決だろ」という反則レベルの特殊能力なのだが、そのあたりはなかなか巧妙に練られていて、変則ミステリとして非常に面白い。

    また、嘘がテーマの作品だけあって、作中で描かれる嘘は実に多様で、単に「暴かれるべき悪」としての嘘ばかりでなく、いくつもの優しい嘘、楽しい嘘が、全編を彩る。

    私は絵に関しては門外漢だが、それでも、本作の細やかな美しさと可愛らしさには感心させられた。

    ミステリとしては「甘め」で、本格推理モノ、というわけでは決してないのだけれど、作品の雰囲気にはマッチしていて、ちょうどいい塩梅である。

    いやはや、実に楽しい、嘘の話であった。

    8人の方が「参考になった」と投票しています

  9. ギャラリーフェイク へのレビュー

    評価:5.000 5.0
    隠れた名作

    レビューの件数からすると、あまり知られていないのだろうか。
    「贋作」をモチーフにした、心踊るミステリである。
    基本的に一話が短く、どんどん読めるし、やめどきが難しいくらい引き込まれる。
    作品のキモはディテールで、古今東西の美術にまつわる作者の丁寧なリサーチには頭が下がる。
    それでいて、一般読者がついていけないようなマニアックな次元まで走ることはない、そのバランス感覚も絶妙だ。
    また、実在の美術品をアイテムに使いながら、事実を上手に広げたり膨らませたりしてエンターテイメントとして成立させる手腕には脱帽する。
    まるで秘匿された美術品そのもののような、隠れた名作。
    是非、多くの人に読んでほしい。

    8人の方が「参考になった」と投票しています

  10. 妖怪の飼育員さん へのレビュー

    評価:5.000 5.0
    妖怪と現代

    動物園のように妖怪を展示する「妖怪園」を舞台にしたコメディ。

    私のような妖怪オタクには素晴らしい拾い物だった。
    妖怪園、行きたい。
    マジで行きたい。

    かつて、水木しげるが「妖怪保護区のようなものを作りたい」と話していた。
    時代の変化とともに妖怪は絶滅の危機に瀕しており、保護する必要がある、というのが水木しげるの主張だった。
    冗談のように聞こえるが、マジな主張だったのではないかと私は思う。
    そして、動物園の役割が、時代とともに、単なる「見世物」ではなく「保護区」も兼ねるようになってきた(パンダなんかはその典型だろう)みたいに、この漫画の妖怪園も、そんな保護区として感じられ、心が温まった。

    基本的にはコメディで、それぞれの妖怪にからめた時事ネタの使い方が、実に上手い。
    爆笑、というより、微笑みがいっぱい、というタイプのコメディである。

    時代が変われば、人も変わる。
    妖怪も変わる。
    水木しげるが言ったように、現代の夜は明るくなりすぎたし、妖怪たちはもう、江戸時代のような姿では、私たちの前に現れてはくれないだろう。
    それでも、妖怪という素敵な存在は、その姿を自在に変えながら、この国で、ずっと生き残っていてほしい。
    私はそう思うから、その生き残り方のひとつの形を、この漫画の中に見たような気がして、何だか感動してしまった。

    7人の方が「参考になった」と投票しています

全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全391件