4.0
こわい
絵も見やすく、とても引き込まれる内容です。読んでいてすっきりします。でも怖い。話によってはもやもやが残る話もあります。
今の制度の代わりに報復刑が本当にあれば、世の中の凶悪事件も無くなるかもしれないな。
ドラマ化しても流行りそうだけど、過激過ぎて映像化は無理だろうけど。
理不尽さにイライラしたことがある人なら、面白い作品です。
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絵も見やすく、とても引き込まれる内容です。読んでいてすっきりします。でも怖い。話によってはもやもやが残る話もあります。
今の制度の代わりに報復刑が本当にあれば、世の中の凶悪事件も無くなるかもしれないな。
ドラマ化しても流行りそうだけど、過激過ぎて映像化は無理だろうけど。
理不尽さにイライラしたことがある人なら、面白い作品です。
日本は先進国の中ではシ刑制度が残っている国で、シ刑の是非についてはしばしば議論が上がっています。
その議論の中で語られがちなことの1つに、シ刑執行官の仕事の重さがあります。
シ刑になるような犯罪者とはいっても、相手は人間。つらい仕事です。
その仕事を行うのが、加害者に恨みを持つ遺族であれば、問題は解決するのか?
それを問い掛けてくる漫画です。
私はよく、凄惨な事件の報道を聞いて加害者に対し 「同じことされて○ね」 という怒りを抱きがちですが、それには罪のない誰かが手を汚さなければならない。
それを行った後では、行う前には決して戻れない。
犯罪は許しがたいことですが、その処罰はどうすべきなのか。考えさせられます。
色々な漫画のレビューを書いてきて、これを書くのは初めてだが、私は、死_刑制度には反対である。
人道的な見地から、ではない。
国家をそこまで信用していないからだ。
国家には、堂々と人を葬ってよいだけの判断力も資格もないと思っているからだ。
ストーカーに狙われた女子大生の告訴を勝手に取り下げて被害届にすり替え、挙げ句ストーカーに殺させるような国家に、コロナの時代にマスクを配ることを最善の策とするような国家に、人の生き死にを決める能力も権利もあるとは思えないからだ。
その代わりに、個人的な復讐は是認すべきだ、と思っている。
遺族による復讐は、無罪放免でいいだろう、と思っている。
もちろん、復讐の連鎖みたいなことになるのは覚悟の上で、復讐、OK、と。
それが無理なら(まあ無理ですよね)、苦肉の策として、死_刑、しょうがねえかな、と。
この漫画は、遺族による復讐が「報復刑」として制度化された世界での話。
その思いつき自体は悪くないし、多分あり得ないけど、社会制度としても、肯定したい。
しかし、何かを思いつくことと、それを「漫画」にすることは、全く別の話だ。
まず、表現があまりに稚拙に過ぎる。
「こんなクソ高校こっちから辞めてやるよ!」
「真治が先生を殴ったぞ!」
このやりとりで、私はギブアップした。
悪いけど、こういうの、本当に冷める。
なめてんのか、と思ってしまう。
復讐する遺族の側も、あまりに嬉々として復讐していて、違和感が尋常ではない。
あのね、復讐なんて、そんなに楽しくない。
スッキリもしない。
それでも、自分の魂に決着をつける最後の手段として、復讐しかない、という場合は、あるだろう。
でもそれは、この漫画で描かれているような形では、決してないと思う。
あまり人間をなめてはいけないと思う。
思いつきとしては悪くない。
でも、思いつきだけで何とかなるほど、漫画は甘くない。
思いつき以外に、何があったのか。
何もない、と私は思った。
内容としては大人向けの漫画ですが(下ネタが多いとかそういうことではなく)
実は、少年少女にこそ読んでもらって、善悪について、これからの「刑」についてなど、考えてもらうのが良いかなと思います。報復しても良いんだとか、そういうふうに思ってしまうと違うのですが…
あくまでフィクションではありますが、実際の事件のオマージュみたいな感じもあるので、そのことについて調べたりしても興味深いかもしれません。
電子書籍2~3話分で一話になってます。
題名を見て、皮相的な内容の漫画かと思ったんだけど、そんなことなくて、
被害者、加害者、報復刑を見届ける執行人など、それぞれの立場からその人の人生や葛藤を描いたまじめな人間ドラマでした。
報復刑という架空の制度に託して、人々の思いをいろいろ描いてあって良いと思います。
可哀想だったのは車椅子のお爺さんのお話で、報復刑は加害者がしたのと同じ方法で報復しなきゃならないんだけれど、体力がなくて妻の仇(かたき)が討てないんです。加害者の前で悔しがって泣き崩れていました。
これはやっぱり、補助をする職員の制度がなくちゃなぁ…と、まじめに思ってしまいました。
公的に遺族による報復が認められた日本という設定です。
世の中には残虐な事件が沢山あるのに
裁判による罪では、軽すぎると感じることがあるので、こういうのがあれば被害者家族も報われるんじゃないかと思う
報復刑をやられる側は、
【今回の自分の罪で刑が申請されるのかどうか、】がハラハラするだろうが、罪の意識を感じながらハラハラと戦う、みたいな辺りの描写がもっとあれば良かったかなと思う。
【どーせ報復刑の、申請なんてされない】って調子に乗ってる奴が結構いて、もっと怯えて欲しい!
絶対現実し得ないことだけれど被害者側の溜飲はこれくらいしないと下がらないだろうなと感じる。
でも人の心なんて誰にもわからないものだから、本当のクズとか救いようのない極悪人かどうかなんてわからないし、反省してるのかどうかもわからないし、被害者にも良くない部分があった場合もあるし、どうしたって人間が人間を正しく裁けるわけなんてないんだから結果的には誰も救われないんだろうなと思う。
何話か指向の違う話をチョイスして、全員演技派の名優でキャスティングしてドラマ化でもしたら見応えありそうだなと思うのでちょっと期待。
短編なのでサクサク読めます。
ただ、子供がいる私にはとてもヘビーで気軽に読めるものとは違いますね。
我が子が理不尽に犯罪に巻き込まれるのを想像するだけでも辛く、また遺族の感情を考えると更に辛く、涙止まらないです。
世の中には色んな事件がありますが、こういう立場の人もリアルにいるんだと思うとひたすら辛い。
色んなケースについて、よく描けてると思います。
報復刑に当たるものは、現代の日本にはないので、実際にあったらこのような感じなのかな…と思いながら読みました。
加害者に、親族が同じ方法で復讐する事ができるのは、果たして遺族の為になるのかわかりませんでした。ストーリーでも、報復刑を実行してスッキリ立ち直った人もいましたが、大抵は、報復により人生の目標を失ってしまい、人の命を奪うという行為に精神が壊れてしまい、気の毒な結末になっていました。
とても、考えさせられました。
毎日のように、人が理不尽に殺害され、更に加害者はその犯罪に見合った刑に処されることなく、酷いとあっさり数年で社会復帰してくる現代。幾度となく、こんな刑があってもいいんじゃないかと想像していたお話が漫画になった感じです。
ある種の爽快感を期待して読み始めましたが、やはり被害者が決して救われることもなく、ひとり息子のお父さんを筆頭に、更に不幸になる様は氣が重く、爽快感とはかけ離れた読後です。良くも悪くも、考えさせられる作品。よく描かれてると思います。
続きを見たいような、もう十分なような感じで、10話で足踏み中。