3.0
疲れているときは読まないほうがいい
毒親を通り越して犯罪者になってる自覚の無い母親の描写がとても怖い。むしろ自分が被害者だと思っている母親。
事件を起こしたあとも、「こしょこしょ」と言いながら息子を起こす母親がひたすら気持ち悪い。
母親の心の闇が深すぎて、これ以上被害者が増えないか心配。
現実に起きた凄惨な事件の加害者を知る人に、マスコミがインタビューすると高い確率で「まさかあの人が」「大人しい人だった」「いい人でしたよ」という言葉を耳にするが、まさに主人公の母親がそのパターンに当てはまる。
主人公の心が傷ついて、どもるようになったのに、大したことないと思っている父親。
主人公の母親のせいで寝たきりになった息子の看病で疲れてるはずなのに、主人公にいつもどうりの笑顔で話しかけてくれる叔母。
主人公の母親の嘘がバレたとき、一体どうなるのだろう?
子供に強制したわけではないが、子供にも嘘をつかせて平気でいる母親が本当に怖い。
1%の真実に99%の嘘を混ぜて警察に説明していたが、それを真実だと思い込んでいるから良心も痛まないのだろう。
主人公にとっては、甥の異変を目にして弟(主人公の父親)に注意をしてくれる叔母がいる、学校には友達もいる、社会との繋がりがあるという面が救いかも。
これ以上、母親と一緒に孤立しなければいいけれど。
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