みんなのレビューと感想「脂肪と言う名の服を着て」（ネタバレ非表示）（2ページ目）

私も主人公の「のこ」と同じ事をしています。。。普通の人には分からないんですよね。きっと私達の気持ち。。。読みながら泣けて来てしまいます。世の中には綺麗な人達。綺麗になりたい人達。沢山いると思いますが、是非是非、この作品は読んで欲しいと思いました。きっと、いろいろな立場の人の気持ちが分かるようになるきがします。

心に刺さる

デブ女子がヒロインになる話は、最近でこそチラホラ出てきたけど、この話がでたのは最初のほうだったはず。
かなり前に読んでインパクトがキョーレツだった。忘れられなくなるくらい。
ヒロインは気が弱くて、容姿にも、全てに自信がなくて、彼氏がたった一人の心の拠り所…。その設定には、キラキラしただけの夢見がちなマンガとは違うものを感じる。
現実そのものが描かれてて、心に刺ささります。

暗い未来しか想像できない

連載開始が26年前。内容もちょっとバブル崩壊後の残り香があって時代を感じました。摂食障害の根深さ、いじめ、パワハラ、カルト宗教、家族との確執…現在にも繋がっている心の闇ですね。
主人公のこは生きる目的が無く自我が空っぽな女性。生きていれば現在50歳前後になってると思うけど、その後どんな人生を歩んでるのか気になりました。何度もダイエットを繰り返して身体と精神を病んでゆくんだろうか。

太っていることをコンプレックスに思った子が痩せたらどうなるかという、今ではよくある話です。これはその先駆けだったのかな？

今読むと、題材に新鮮さはないけれど、モヨコ先生ワールドという感じで、他の作品とは一線を画しているように思います。

外見のことって、自分はそれでいいって納得してても、周りがアレコレ言ってきたり、態度を変えたりするから、結局悩まなきゃいけなくなってしまうと思う。
ダイエットをしたいと思っている子が読むより、人を見かけで判断してる人たちに読んでほしい。

モヤっとします。

私も彼女がやってたダイエット法で彼女ほどではないけど、痩せたことがありました。。。が、健康に響きますし、後遺症もあるので、絶対やめた方がイイし、やらないで下さい！結局なところ、ベストな自分を探すことが出来ず、苦しみ、終いに悪い自分が出てしまったり。女性が特に意識する見た目よりも強い何かを見つけ出す必要がありますね。改めて自分も周りの目を気にしすぎないように、自分が幸せになる道を歩んでいきたいと思いました。

うーん

人間のエグいところがよく出ています。デブに焦点を当てて、確かにこういうことあるだろうなぁと、よくある美人でチヤホヤされる主人公の物語とはひと味違う、なんともリアルな感じがよく描写されています。男女の恋愛物語はよくありますが、キレイなだけでは済まされない、こんな恋愛もあるんだろうな、と思わせる切なさや理不尽さがよく出ています。私だったらこんな恋愛は無理ですけどね。

埋められないなにかを抱えている

モヨコさんは名前だけ知っていて作品はこれが初読みでした。
初読みにしてはヘビーなものを選んでしまったなと思います。
みんな孤独を抱えていて、なにかで埋めようとするけどそれもかなわない。
主人公の強迫観念や寂しさは、見ていて共感できるようなもどかしいような、、、。
普段目を背けているものを目の前にどさっと出されたような作品でした。

好きな作家さん

映画にもなりましたね。この作家さん。
多分、作品タイトルで皆さんも何となく中身がわかるとは思いますが。
女性の老いも若きも関係なく一生涯のテーマと言っても良い「痩せたい」
それをこういう見方で描けるのは、やっぱりこの作者さんの類い稀ない才能なんだなと改めて感心致しました。
タイトルで気になる方は、読んで損はありませんよ！

なんと言うか業というか

終わり方がモヤモヤします。とりあえず個人的には主人公に変わって欲しかった…容姿もだけど人のせいにする所を。ドロドロしててリアルだけど…もう少し希望が欲しかったなぁ。気になって全部読んだけど〜。
けど．．．ってついてしまうお話しでした。

作者が好きです。

働きマンという作品ににハマってからこの作者が好きです。この作品はあまり新しくないのかな?絵が私の好きな作品とは少し違いますが、女性のコンプレックスから自分に自信を持てない気持ちに共感しました。痩せて変わりたいと思いながらも、少し運動したり少し食生活を変えるだけては痩せられなくて、結局ストレスからまた食べてしまったり…若い頃の自分を思い出しながら読みました。