独占有名人インタビュー:水川あさみ「漫画の登場人物を、3次元で演じる方法」 (めちゃコミック10周年企画)

更新日:2017/08/25 10:00

独占有名人インタビュー:水川あさみ「漫画の登場人物を、3次元で演じる方法」 (めちゃコミック10周年企画)

ドラマや映画、CMなどで活躍中の女優・水川あさみさん。普段から漫画をたくさん読むという水川さんですが、漫画原作の作品に出演する際は、自分なりの“キャラクター作り”があるそう。そして、今後演じたい漫画のキャラクターについても話してくれました!

水川あさみ

水川あさみ

“いくえみ男子”にキュンキュン!

――漫画原作の映画やドラマに数多く出演している水川さんですが、どんな作品が好きですか?

ジャンル問わず色んな漫画を読んでます。特にいくえみ綾先生の作品は全作品チェックしていて、切ない恋を描いたオムニバス集の「バラ色の明日」(いくえみ綾/集英社)が一番好き。いくえみさんの描く男の子は独特のカッコよさがあるんですよね。例えば「潔く柔く」 (いくえみ綾/集英社) では、主人公・安養寺音々(あんようじ ねね)が赤沢禄(あかざわ ろく)のカレーの食べ方に一目惚れするんですけど、そういう男子に対するマニアックなフェチズムに共感しちゃいます。

禄のカレーの食べ方に惹かれる音々

禄のカレーの食べ方に惹かれる音々

潔く柔く
© いくえみ綾/集英社

基本的には、書店で直接手に取って漫画を買うことが多いですが、仕事の移動時間や撮影の合間に読むときには、電子書籍をよく使っています。書店まで買いに行く時間がなくてもすぐに買えるし、便利ですよね。友達に「キングダム」 (原泰久/集英社) を勧められた時は、ついまとめ買いしちゃいました。

水川あさみ

水川あさみ

――幼い頃から漫画は読んでましたか?

小さい頃は少女漫画雑誌の「りぼん」(集英社)や「なかよし」(講談社)を毎月親に買ってもらってました。「姫ちゃんのリボン」(水沢めぐみ/集英社)や「こどものおもちゃ」(小花美穂/集英社)、「天使なんかじゃない」 (矢沢あい/集英社) が好きでしたね。あとは少年漫画も好きで「DRAGON BALL」 (バードスタジオ/集英社) 「SLAM DUNK」(井上雄彦/集英社)とか、メジャーなものはほとんど読んでます。

水川あさみ

水川あさみ

――当時から色んなジャンルの漫画を手にしていたんですね。

少年漫画は、先にテレビアニメを観てから読むことが多かったです。「週刊少年ジャンプ」(集英社)を読むようになってから「HUNTER×HUNTER」 (POT/集英社) や「幽☆遊☆白書」(冨樫義博/集英社)、「レベルE」 (冨樫義博/集英社) とかの冨樫作品の世界観にハマっちゃいました。伏線もたくさん張ってあって、大人でも読み取るのが難しいと思いますけど、ジャンプを読んでいる小さい子どもたちは理解できているのかな?ってたまに考えちゃいます(笑)。

水川あさみ

水川あさみ

  • 潔く柔く
  • 由麻は通学電車で痴漢に悩まされている。同級生のスワは由麻を守るため一緒に通学し、2人は付き合い始めることに。だが、由麻は毎朝同じ電車に乗る生物教師の梶間が妙に気にかかり…。

人間のリアルが描かれた“僕やり”

――漫画原作のドラマ「僕たちがやりました」(2017年)に出演していますが、演じるのはドラマオリジナルキャラクターなんだとか?

私が演じる立花菜摘(たちばな なつみ)は、主人公の増渕トビオ(ますぶち とびお)と丸山友貴(まるやま ゆうき)の担任の先生です。原作には登場しないキャラクターなので、他の登場人物の邪魔にならず、ストーリーにうまく絡み合っていきたいですね。菜摘は何か裏がありそうな役なので、原作とは違う部分も楽しんでもらえたらいいなと思います。

水川あさみ

水川あさみ

――原作には出てこないキャラクターですが、どのように役作りをしましたか?

漫画原作の作品に出演するときは、必ず原作も読んでキャラクターのイメージを膨らませています。「僕たちがやりました」 (金城宗幸・荒木光/講談社) のように原作に登場しない役の場合は、もしこの主人公たちの教師が登場していたら…と考えてお芝居をしています。

初めて原作を読んだときは、すごくショッキングでしたね。普通の高校生たちが、ちょっとしたイタズラを仕掛けたら死者まで出る大規模な事件になってしまう。罪の大きさにみんなが追い詰められていくのにドキドキしちゃいました。

イタズラで仕掛けた爆弾がプロパンガスに引火し大惨事に

イタズラで仕掛けた爆弾がプロパンガスに引火し大惨事に

僕たちがやりました
© 金城宗幸・荒木光/講談社

――追い詰められすぎて、主人公たちがおかしくなっていくんですよね。

落ちるところまで落ちてどん底の中で“性”に逃げるのは、若い男の子ならではなのかもしれません。快楽のために友だちからお金をだまし取ったり、苦しみを紛らわすために友だちの彼女に手を出したり。人間の本性がリアルに描かれているのが良いですね。

友人の彼女と関係を持つトビオ

友人の彼女と関係を持つトビオ

僕たちがやりました
© 金城宗幸・荒木光/講談社

――映画「近キョリ恋愛」(2014年)でも先生役を演じていましたね。

先生と生徒の恋愛を描く「近キョリ恋愛」 (みきもと凜/講談社) では先生役の滝沢美麗(たきざわ みれい)役でした。恋愛メインの作品だったので、教師というより主人公・枢木ゆに(くるるぎ ゆに)のライバルとして、「意地悪に見えるかどうか」ギリギリのところを攻めようと意識しました。

ゆにの前で櫻井ハルカ(さくらい はるか)にボディタッチをする美麗

ゆにの前で櫻井ハルカ(さくらい はるか)にボディタッチをする美麗

近キョリ恋愛
© みきもと凜/講談社

他にも恋愛漫画の原作ものだと、「失恋ショコラティエ」 (水城せとな/小学館) の井上薫子(いのうえ かおるこ)役も印象に残っています。薫子は小動爽太(こゆるぎ そうた)のことが好きなんだけど、爽太はいつも他の女の子を見ているんです。好きだという気持ちも伝わらず空まわっていて、すごく切ない。演じている私ですら、「この子不器用だなぁ」と思ってました。

薫子の気持ちに気付かず、片思い相手への想いを語る小動爽太

薫子の気持ちに気付かず、片思い相手への想いを語る小動爽太

失恋ショコラティエ
© 水城せとな/小学館

――片思いをしているキャラクターを演じることが多いんですね。

よく考えてみると、恋が成就しない役柄が多いかもしれないですね。

でも実際に私の好きな人に相思相愛の相手がいるとして、「近キョリ恋愛」 (みきもと凜/講談社) の美麗みたいにアタックはしないだろうな。どっちかっていうと、「失恋ショコラティエ」 (水城せとな/小学館) の薫子みたいに見守るかも。……そもそも、どんなに素敵な人でも、相手がいる時点で恋愛対象から外れるのでなんとも言えないですけど(笑)。

水川あさみ

水川あさみ

――今後、漫画原作で演じたいキャラクターはいますか?

今一番やりたい役は「波よ聞いてくれ」 (沙村広明/講談社) の鼓田ミナレ(こだ みなれ)。この作品は、普通のスープカレー屋の店員であるミナレが、ひょんなことからラジオパーソナリティになる物語です。

ミナレの声質について語るラジオクルー

ミナレの声質について語るラジオクルー

波よ聞いてくれ
© 沙村広明/講談社

しっかりとドラマがあって、ストーリーもすごく面白い。テンポの良い会話劇とキャラクターそれぞれの立ち回りが独特で、予想外の展開に読んでいて思わず笑っちゃうんです。特に主人公のミナレがぶっ飛んでいるんだけど、とにかくそこが魅力的なんです。

カレー屋店長に叱られた直後、ラジオを通して有名になったことを知り浮かれるミナレ

カレー屋店長に叱られた直後、ラジオを通して有名になったことを知り浮かれるミナレ

波よ聞いてくれ
© 沙村広明/講談社
  • 僕たちがやりました
  • 金城宗幸(神さまの言うとおり)×荒木光(ヤンキー塾へ行く)が織りなす、「今日」に満足してる若人たちの「そこそこ」を目指す青春譚。だが、このタッグが、それだけで終わるハズがない!! 因果応報、驚天動地、賛否両論の第1巻!!!!!
  • 波よ聞いてくれ
  • 舞台は北海道サッポロ。主人公の鼓田ミナレは酒場で知り合ったラジオ局員にグチまじりに失恋トークを披露する。すると翌日、録音されていたトークがラジオの生放送で流されてしまった。激高したミナレはラジオ局に突撃するも、ディレクターの口車に乗せられアドリブで自身の恋愛観を叫ぶハメに。この縁でラジオ業界から勧…

“役柄”は見た目が100パーセント

――最近だと「人は見た目が100パーセント」(2017年)が話題になりましたよね。

理系女子3人がオシャレについて研究していく「人は見た目が100パーセント」 (大久保ヒロミ/講談社) のドラマで演じた前田満子(まえだ みつこ)役は、原作通りのバブリーなお姉さまではなく、ギャル上がりの30代という設定でした。原作での彼女のアイデンティティである、細眉とノーズシャドウはしっかり再現しました。設定は違っても、原作と同じキャラクターであるように見せなきゃいけないと思うんです。この作品の名前も、“人は見た目が100パーセント”ですし。

水川あさみ

水川あさみ

撮影中は、桐谷美玲ちゃんやブルゾンちえみちゃんと、いつも3人でたわいもないことを話して爆笑して、楽しかったな。撮影が終わった今でも仲良しで、忙しくてなかなか集まれないけど、たまに一緒にごはんを食べに行きます。

かつて流行した細眉と濃いノーズシャドウを突き通す前田さん

かつて流行した細眉と濃いノーズシャドウを突き通す前田さん

人は見た目が100パーセント
© 大久保ヒロミ/講談社

――作品を通じて仲良くなることもあるんですね。時には漫画の話をすることも?

共演者とかスタッフさんとか、色んな人と話してますよ。最近だと、窪田正孝くんが撮影現場に「東京喰種トーキョーグール:re」 (石田スイ/集英社) をまとめて持ってきて貸してくれました。

水川あさみ

水川あさみ

  • 人は見た目が100パーセント
  • 「自分らしさって、最高!!」そんな女性たちに問いかける問題作!! ――マジメで優秀な研究員・城之内(じょうのうち)、佐藤(さとう)、前田(まえだ)。「一応服は着ているから」「ちゃんとお風呂には入っているから」と自分に言い訳をし、「女子力」や「美」に背をむけた人生を歩んでいた。が、このままではいけな…

感情をミックスして新しい人物を作る

――めちゃコミックの10周年にかけて、10年後、水川さんはどう過ごしてしていると思いますか?

その時々で変わっていく気持ちの赴くままに動いているので、10年後何をしているか、見当もつかないな。自分の限界を決めちゃうような気がするので、先にガッチリ目標を定めるのではなく、想像よりもさらに羽ばたいていきたいんです。

水川あさみ

水川あさみ

でも、10年後もその先も、変わらずお芝居を続けて色んな役を演じたいですね。

お芝居をするときは、自分の中にある感情を、大きくしたり小さくしたり混ぜ合わせたりして、新しい人物を作り上げていくようにしています。今後、色んな役柄に対応していくために、気持ちのキャパシティを広げて豊かにしていかなきゃなと思います。

水川あさみ

水川あさみ

水川あさみサイン色紙

笑顔でたくさんの漫画について語ってくれた水川さん。逆にオススメ漫画を尋ねてくれたりと、フレンドリーで楽しいインタビューでした!これからも演技の幅を広げていきたいという水川さんですが、今後どんな表情を持ったキャラクターを見せてくれるのか楽しみです。

写真:原恵美子

プロフィール

水川あさみ(みずかわ あさみ)

1983年7月24日生まれ、大阪府出身。映画やドラマ、CMなどで幅広く活躍している女優。1997年、映画『劇場版 金田一少年の事件簿「上海魚人伝説」』で女優デビュー。映画『近キョリ恋愛』(2014年)やドラマ『失恋ショコラティエ』(2014年/フジテレビ系)でヒロインのライバルを好演、ドラマ『人は見た目が100%』(2017年/フジテレビ系)では主演の“リケジョ”トリオの一人、前田満子を演じ、その存在感を示していた。現在放送中のドラマ『僕たちがやりました』(2017年/関西テレビ・フジテレビ系)では、オリジナルキャラクターの立花菜摘役を演じている。

◆ドラマ『僕たちがやりました』(カンテレ・フジテレビ系)毎週火曜日21:00~放送中

◆水川あさみ 公式Instagram

https://www.instagram.com/mizukawa_asami/

◆水川あさみ 公式ウェブサイト

http://am-sucre.com/

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書いた人

都築みやこ

都築みやこ

少女漫画から青年漫画まで、多ジャンルを好む雑食系。休日は家に引きこもり、誰かのオススメ漫画を読み漁っています。好きな作品は「女王の花」「この音とまれ!」「賭ケグルイ」など。

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