みんなのレビューと感想「17歳の塔」(ネタバレ非表示)(2ページ目)

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  1. 評価:4.000 4.0

    あの子もこの子も

    いわゆる「スクールカースト」をテーマにした群像劇。
    女子高の人間模様が、それぞれの生徒の立場から描かれる。

    オムニバスで、テンポよく読んでいける。
    形式としては、好きな部類である。
    私は男子高だったから、これが現実の女子高の姿にどれほど近いのかは全くわからない。
    それに関する意見は、女性の皆さんに任せる。
    ただ、さもありなん、とは思ったし、個々の登場人物の描き分けは、それぞれに個性があって、パリッとキャラが立っていた。
    どのキャラクターの視線にも、光があり、影があった。
    群像劇として、単純に、よく出来ていると思って感心した。

    スクールカースト、という概念は厳然とあるとしても、その上位がハッピーで、下位が惨めだ、というほど、学校という社会は、というか、生きてゆくということは、単純ではない。
    私の好きな小説の中に、「何かを持っている人間はいつそれを失うかと怯えているし、何も持たない人間は一生何も持てないままなんじゃないかと怯えている、みんな同じさ」という意味のくだりがる。
    スクールカーストの最上位で肩で風を切って歩いているあの子も、何とか彼女にしがみついて生き抜こうとしているあの子も、下位でひっそりとうつむいているあの子も、実のところ、皆それぞれの痛みを抱えて生きている。
    どこに属してどう生きたところで、イージーモードの人生というのは、多分、ないのだろう。
    本作のスタンスというのは、そういった全てを、大人の興味本位の目線から笑うのではなく、少しずつでも彼女たちに寄り添おうとしたものであるように思えて、私は嫌いではなかった。

    by roka
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  2. 評価:5.000 5.0

    スッキリ泣けた

    一気に課金してすっきりよめた
    私りあタイプだからすごい気持ちわかる
    勝手に近づいてきて勝手にジタバタして陥れようとしてくるやついるよね。
    あれなんなんだろーね、

    りあと戦って陥れる為に色々詮索してて小田嶋さんに引いた(笑)
    そんだけ言われたら私ならどんだけ私のこと好きなん?ってなるわw


    でもりあのすごいとこは敵に塩を送れる所
    まじ小田嶋さん?にあんなに馬鹿にされて最後とかよく止めれるよね
    私ならほっとく。どーでもいい。
    てか小田嶋さんみたいな人になんか言われてもそもそもピンと来ないから怒ったりもしないかも…

    主人公のいい所は外見で人の事を判断しないとこ
    どんな人にも対等になれるところ
    なかなかそれって出来そうで
    プライドや変な見栄が邪魔してできないからね
    まあ結果オーライ
    スッキリマンガでよかった!

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  3. 評価:4.000 4.0

    女子は経験あると思う

    ネタバレ レビューを表示する

    みんな、声には出さないだけで
    スクールカーストはあると思います。
    状況によってくっつく相手を変えるというのも、よくあることだと思います。
    懐かしいながら、辛い思い出もあるスクールカーストを思い出しました。
    ただ、スクールカーストって容姿がとても重要であって
    後輩にまでブスとバカにされる子が
    頂点に立つということはないかなー。
    かなり重要なポジションである美優が頂点に立つことは現実的ではなく
    そこはもうちょっと工夫して欲しかったかも。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    リアル

    高校生の世界の話ながら、とてもリアルで夢中で読みました。
    学年の女王様として君臨しているヒロインのリアは何の不自由もなく学園生活を謳歌していたが、地味な小田島に翻弄され、まさかの底辺学園生活に!
    でも、その小田島も必死に足掻いていた事が後々判明し、ちょっと可哀想になりました。やっぱり可愛い子は得ですね。(苦笑)
    絶対的女王のリアが失脚した中でクラスの頂点を目指す女子達の足掻きがリアルに表現されていて面白かったです。

    by
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  5. 評価:5.000 5.0

    学生時代を思い出す

    学生時代の忘れていた感情を思い出しました。
    今で言うマウンティングというやつでしょうか。
    高校生くらいの女の子にとって、自分はあの子より上、あの子よりは下…という位置づけが暗黙のうちにしっかりと位置づけられていて、それが何よりも重要な気になってしまう…
    実に子供じみた事ですが、そういう年頃というのがすっかり忘れていたけれど自分にも確かにあったと思い出しました。

    この漫画の登場人物のように、その塔の頂点に立つ為に大きなアクションを起こしたり、はたまた事件により大きく転落したり…
    自分以外の子にはそのようなこともあったように感じます。
    大人になるとすっかり忘れてしまいますが、女性はこれを読めば思い出すのではないかと思いました。

    あの頃はくだらないことに悩んでいた…ではなく、あの頃は一生懸命だった、と思いたいというセリフは、当時の自分に言われているようでグッときました。

    久しぶりに最期まで読了した、大変面白い作品です。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    なんかわかるなー。

    ネタバレ レビューを表示する

    もう十数年前になっちゃいますが…高校時代に目に見えないけどこういうスクールカーストあったなぁって思い出しました。
    周りにおいていかれないように必死になっていたり、ちょっとした事で急に周りの見る目が変わったり…。
    ちょっと感情移入できてしまう自分にもびっくり。
    ただこれを読んで、あぁこういう対応すれば良かったのかなと勉強になる部分もあって、読んだ後に嫌な気持ちは残らずに読めました。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    10年前、私が高校生だったときはスクールカーストなんて言葉も聞いたことがなく、クラスで目立つグループと、そうでないグループ…といったザックリしたものでした。
    漫画だから大袈裟なんでしょうが、いまの高校生はこんなに必死に、自分の立ち位置を気にしてるのかな。

    色々なキャラクターの心情が、なんかリアルで、あー…わかるなぁ。思春期ってこういうの、気にしたよなあってところがあって、一人一人がとても人間臭くて面白いです。

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  8. 評価:5.000 5.0

    ぞくぞくさせる♪

    高校を卒業し20年以上。
    クラスにカーストという言葉が使われなかった時代から、こういったことはありました。
    私も、女子高だったのですが、異性の目が無い分、この漫画と同様な事があり、わかる!!と思いました。
    嘘つき女に陥れられ、孤立したことがあったけれど、嘘つき女の化けの皮が剥がれ、残りの2年間は楽しかったですが。
    過ぎてしまえば、ほんの一時なのですが、青春時代って、やたら長く感じるのですよね。。
    そんなことを感じながら、楽しく読みました。

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  9. 評価:5.000 5.0

    17歳

    高校生活にも慣れ、オシャレに目覚めてイメチェンしたり、彼氏出来たり。
    女の子が一番変わる時で、一番多感な歳ですね。
    17歳、私は一番楽しかったな!
    クラス変えしたての時は、挨拶するぐらいの子達しか居なくて、元々団体行動苦手だし、皆で御手洗とか大嫌いだったから、一人なら一人で良いし、適当に一年終わるだろうと思ってたけど、30代になり皆環境変わっても今だに連絡取って遊んだり飲みに行ったりするのは17歳の時に仲良くなった子達だけだわ。
    縁って不思議。
    縁のあった子達にそんな面倒な子居なかっただけで、この漫画みたいにネチネチしたの確かにあってたなーっと懐かしく感じました。

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  10. 評価:4.000 4.0

    うまく描けてる

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    内容が上手く、巧みに描けてますね。

    2ー3内のクラスメイト各々の立場から、そのキャラの立ち位置や状況を、オムニバス形式でしっかり描かれているのに、物語の主軸からは外れていないのがすごいです。
    オムニバスだからこそ、その心情を深く読み取れて、共感したり反感を覚えたりできるので、つい自分の経験と照らし合わせてしまいました。
    話の終盤で、小田嶋が自分の本性を口にしている時(かなり自虐的だけど)に、「なぁんだ、よく分かってるんじゃん」と冷めた目で読んじゃいましたけど、単なる[因果応報]や[自業自得]で済ましきれない何かも感じました。
    オムニバス登場したクラスメイトの何人かが〈誰にでも分け隔てなく笑顔で話しかける小田嶋に救われた子は、きっとたくさんいるはず〉というのは事実だと思いました。
    大学生に、さもカッコいい建前(←としか思えない)をいわれて[革命]を起こした先が間違ってただけのような気もして、そういう意味では、小田嶋も被害者なのかも…とか。
    とはいえ、結論からいうと、リアや小田嶋もその時々に変化していく性格から出る言動が、吉となったり凶となったり……まさしく〈口は災いの元〉ですね。

    でも、いろいろあっていろいろ変わったメイン二人では、個人的にはリアの方が好感が持てました。
    3年生としての時間が待っているわけですが、とにかく[たたかえよ、リア&小田嶋]ですね。


    ちなみに、小田嶋はコワい。目が笑っていない………。

    by ABYSS
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