5.0
おもしろかった!
作者の方は別の有名な作品で知っていたのですが、このような短編を書かれていたのを今回初めて知りました。大変おもしろいです!
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作者の方は別の有名な作品で知っていたのですが、このような短編を書かれていたのを今回初めて知りました。大変おもしろいです!
19世紀ロンドン、ガス灯と科学が夜の闇を少しずつ晴らしていく時代に現れた、バネ足ジャックなる怪人。彼の正体は? 目的は? ページを捲る手が止まりません。
ミステリアスでキュートなキュレーターさんも素敵。
主人公が恋する女性に、若くして亡くなった母親の面影を重ねているのだろうか? その女性に思いを打ち明けることなく、幸せを願い、身を引く姿が切ない。
シリアス展開ですが、先生らしいコメディも要所要所にあり。アウトローまでも愛せてしまうのが藤田和日郎作品のいいところ
黒博物館シリーズは必見です!
からくりサーカス、うしおととら。言わなくても有名な漫画家さんの作品。読みやすい作品なのでぜひ手に取ってほしいです!
短編でも藤田和日郎節は健在!
ダークヒーロー的主人公が愛する女性の為に戦うシンプルな構図にこの話数でここまで話に厚みを持たせる藤田先生は流石です!
ジャンルとしてはダークファンタジーに分類され掲載も青年誌だったそうですが、「うしおととら」や「からくりサーカス」と変わらない熱量!主人公のいけすかないクズ野郎(初めロッケンフィールド警部が主人公と思ってた)という印象から徐々に「あれ、いいやつじゃね?」と変わり、最後には「報われてくれ!」と全力応援してしまう話の持っていき方!
大人で、決して善良な市民とは言えないタイプの主人公が必死に戦うのがいいんです。明日から少しだけ生き方を変えてみようと希望を持たせてくれるんです。
大人の為の少年漫画といったところでしょうか。隠れた名作です。