5.0
りりこのぶっ飛び加減が必見です
何年も前に読んだ作品ですが、映画化したのを機にもう一度読みたいと思っていました。
りりこは作られた女王様。それが哀れだとも感じます。
作者の岡崎さんの描く漫画大好きでした。
もう読めないのかなと思うと寂しいです。
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何年も前に読んだ作品ですが、映画化したのを機にもう一度読みたいと思っていました。
りりこは作られた女王様。それが哀れだとも感じます。
作者の岡崎さんの描く漫画大好きでした。
もう読めないのかなと思うと寂しいです。
蜷川さんの映画が先だったのでどうしてもそのイメージが強くなってしまうが、完璧なビジュアルに作った大女優のお話に対してイラストタッチが残念な気がした。映画の世界観が華やかだっただけに。
ストーリーに関していうと、大女優としてトップを走り続けなきゃというプレッシャーは並大抵ではないはず。仕事のためにビジュアルを作ったものの、その後もお金のかかるメンテナンスが必要。
ビジュアルを仕事にしているうちはそれでよいかもしれないが、そうでなくなったら?
でも、自分を大事に、とか言ってられないのだろうね。
芸能界という、一般人からすると異質な世界でのポジション争い、そのプレッシャー、計り知れないなあという感想です。
映画を先に見たので、綺麗なものを書いているのだと思っていた。漫画の方が生々しくて、リアルでよかった。
本当にこんな世界があるのかという疑わしい気持ちと、現実離れをしていて面白いという気持ちが入り混じる。
今の漫画の繊細な絵とは違うけれど、その分自分で想像したりする過程が今の漫画や小説にはないから楽しい。
現代で生きる、今の感性での岡崎京子の作品を見てみたいと欲が出る。
わたしには 岡崎先生の 魂を 削って 書いた作品に 思います。
ふりょの事故で 漫画が かけなくなりましたが、きっと また、新しい作品を 描いてくれると 信じています。
りりこの 悪女ぶりは、格好いいというか
恐ろしいですが なせか、すきな キャラクターです。
映画を先に観てしまったので、あの蜷川実花ワールド全開な毒々しい色彩やニナ・ハーゲンから始まる音楽ラインナップがむちゃくちゃカッコよかったので一瞬物足りなくも感じたのですが、岡崎京子の絵柄で読むりりこの生涯はまた一味違って、画面のシンプルさが余計恐怖や不安や孤独を表しているようにも見えてとても良かったです。両方楽しめました。
岡崎京子は何を暴きたいのか。何を掘り出したい、あるいは晒したいのか。この人の話はいつもパサパサに乾いている。シャがかかって色があるはずなのに古い写真のようなモノトーンに見えてしまう。苦しい苦しい読書体験。しかし本当に終盤のコマでこの苦しさを再び追体験したくなってしまうのだ。
私は岡崎さんの一見ラフにも見える白い感じの画面が大好きです。ライトな感じだからドロドロでも大丈夫っていうか、不思議とスルッと入るんですよね。オシャレにさえ感じる。りりこは色んな捉え方できると思うんですけど、なんだろう最後までこうだって言い切れない揺らぎがあるところがこの漫画の魅力でもあると思います。
そういうテーマを描かせたら、天下一品の、岡崎先生。
しかも、それは誰でも身近にある世界で。
先生の作品は大好きで、一番好きなのが「Pink」ですが。
この作品は、Pinkにも似てるなぁ、と感じるところがあります。
岡崎先生の健康回復をお祈りしています。
1巻目が無料だったので、かつて映画でみたこともあり懐かしくなって読んでみました。映画のストーリーはすっかり忘れてしまったので、主人公の高飛車さを改めて感じて面白く読めました。続きも読んでみたくなりましたが、全部購入すると結構な値段になるので迷い中…。
ドロドロで救われない人間関係の中にあってもどこかカラリとして読めるのは岡崎京子さんのキュートな画風がなせる技なのかもしれません。
まだ3話しか読んでいないけど、どろんとした読後感なのになぜかまた最初から読み直してみたくなる魅力があります。