5.0
ハマりすぎ
元から伊藤先生の漫画が大好きでした。まさかあの人間失格を原作に作品を描かれていたとは!太宰治の作品の中でも、特にこれは人間の本性のおぞましさ、残酷さ、理不尽さ、あらゆる負の要素を詰め込んだ問題作と思っていました。伊藤先生の美しく繊細な画で見ることができて大変満足です。
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元から伊藤先生の漫画が大好きでした。まさかあの人間失格を原作に作品を描かれていたとは!太宰治の作品の中でも、特にこれは人間の本性のおぞましさ、残酷さ、理不尽さ、あらゆる負の要素を詰め込んだ問題作と思っていました。伊藤先生の美しく繊細な画で見ることができて大変満足です。
一番恐ろしいものだと
小さいときから
わかっているのは辛い。
周りの大人に恵まれず、道化に
なるしかなかった…
頭がよく、顔もよく、周りからは何不自由なく暮らしてきたかのような裕福な家庭
普通に生きていくのが一番難しいな~と
考えてしまう作品です
伊藤潤二の恐怖漫画が好きで、昔よく読んでいました。
太宰治の「人間失格」は読んでないので原作との比較はできませんが、この作品も「伊藤潤二の狂気」が十二分に滲み出た、私にとって大変惹きつけられる、読み応えのある秀逸な作品に仕上がっていると思いました。
人はもろい。
人は弱い。
人は一人では生きていけない。
人は心の拠り所を求めてるんだなと感じます。僕自身も同じように、弱いこと脆いことを自覚して、惨めな部分も受け止めて生きていけないと思いました。
結局逃げたところで逃げた先も同じ世界の一部なのだから。
人間失格って、こんな話なんですね!
漫画っていいですね。わかりやすいし。主人公、いたって普通で、むしろモテて、普通だったら楽しく人生を歩めるのに、不要な葛藤のために人生ソンしていくんですね。人の二面性、弱さ、誰しもありそうなところが、文学作品たる所以なんでしょうか。
原作の「人間失格」のイメージそのままに、時にユーモラスに読めます。あらすじだけだとありえないようなどうしようもない話ですが、絵に説得力がありすごい面白かったです。
太宰治の小説を元にした怪奇漫画です。原作では竹一は自殺しないし、下宿屋の姉妹を妊娠させたりしていません。原作にはない怪奇幻想を散りばめながらも、主人公の発達障害的な心理描写は原文を引きながらよく表現できていると思いました。登場人物がところどころで妖怪化しているのが面白い。
太宰治✕伊藤潤二、傑作の予感しかない!
原作よりも恐怖要素が強くなっているが、作者の作風が好きならは「こう来なくっちゃ!」と感じるだろう。
皆が大笑いしているだけのコマで恐怖を煽る、伊藤潤二ならではのあの感じ。
原作も大好きだがこれも好きだなー。
登場人物の表情の微かな変化も、繊細なタッチで
よく捉えて描いてますね。
丁寧な絵で落ち着いて読めます。
なんとなく楳図かずお先生の影響を受けた絵なので、
主人公がまことちゃん、セッちゃんが美香姉ちゃん、左翼活動している女性が
まことちゃんのママに見えてしまい、笑い転げました。
原作は高校生の頃に読んだことがあり、衝撃と言うかショックと言うか、でも共感する部分があったりして非常に困惑した本でした。読み返すことができず、記憶も薄れていたので思いきって漫画を読んでみました。あぁこの感じだ、と思いつつ、続きを読みます。最後まで読まなければ、と思ってしまいます。