独占有名人インタビュー:吉沢亮「“人間”を描く漫画に魅せられて」(めちゃコミック10周年企画)

更新日:2017/06/02 10:00

独占有名人インタビュー:吉沢亮「“人間”を描く漫画に魅せられて」(めちゃコミック10周年企画)

数々の話題作で人気キャラクターを演じ、多彩な表情を見せてファンを魅了している俳優・吉沢亮さん。さまざまな“人間”を演じる俳優というお仕事と、吉沢さんが普段読んでいる漫画には、結びつきがあるようです!

吉沢亮

吉沢亮

何か面白い漫画教えて!

――漫画原作の映画やドラマに出演されることの多い吉沢さんですが、普段は漫画をどのくらい読んでいますか?

結構読みます! お休みの日は、本屋で何十巻もまとめ買いして、一気に読んだり。寝る前に読んでいたら止まらなくなって、「そろそろ寝ないとな…でもあと2巻で終わるんだよな…」という感じで夜更かしすることもよくあります。目にはあまり良くないけど、寝床とか暗いところでも読めるのが電子書籍の魅力の一つですよね。

電子だと単純にかさばらないし、平面だからページの隅々まで見ることができるし、読みやすさ、手軽さがいいですよね。本屋でまとめ買いした後、その続きの巻や歯抜けの巻は電子で買ったりするので、紙の漫画を読んでいて、次の巻どこだっけ…って思ってたらタブレットの方だったか! みたいなことも(笑)。

吉沢亮

吉沢亮

――紙でも電子でも読むということですが、いつも面白い漫画をどうやって探していますか?

人に聞くことが多いです。漫画に詳しくない人にも「何か面白い漫画知らない?」って、挨拶がてら聞いちゃったり(笑)。漫画好きな人だと、マニアックなものを教えてくれるので楽しいです。

あとは撮影の合間に、共演者のかたと漫画の話をすることもあります。映画「銀魂」(2017年7月14日公開)の撮影現場では、小栗旬さんや菅田将暉くんとも話してました。菅田くんのおすすめは「レベルE」 (冨樫義博/集英社) だそうです。僕も読んでみたんですけど、表紙を見てどんなシリアスな話なのかと思ったら、ギャグやSFなど色々な要素が詰まっていて、すごく面白かったです!

  • レベルE
  • 『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博が世に問う異色の連作集! 宇宙一の天才的な頭脳と美貌、そして最悪な性格の持ち主・ドグラ星第一王子…人呼んで「バカ王子」。その魔の手から地球を守るのは…熱血健康優良野球少年7番レフト・筒井雪隆。襲い来る魔物の群れに…不承不承立ち向かう悪ガキ5人組。その智略を尽…

こだわったのは友一の“ゲス顔”

――映画・ドラマともに吉沢さん主演の「トモダチゲーム」(2017年)では、平凡な高校生たちが莫大な借金のかかった謎のゲームに参加させられてしまうお話ですね。作品の魅力はどんなところですか?

トモダチゲーム」 (佐藤友生、山口ミコト/講談社) は、出演のお話をいただいてから初めて読みました。お金や友情という、とても身近なテーマなので、色々考えさせられました。現実でトモダチゲームに巻き込まれることはまずないんですけど、それぞれのキャラの関係性や人間の裏側の汚い部分とか、リアルな息遣いを感じられる作品だと思いました。

ストーリー展開を予想しながら読んだのですが、全部いい意味で裏切られるんです。読者をこっちに誘導させておきながら、本当はあっちでした! みたいなどんでん返しが多くて、リードの仕方が上手いなあと思いました。

吉沢亮

吉沢亮

――その誘導役を担うのが、吉沢さん演じる主人公・片切友一(かたぎり ゆういち)ですが、どんなイメージで演じましたか?

友一は相手やその場の状況によって見せる顔がまったく変わるキャラなので、敢えて、“こういう人”とは決めずに演じました。友達思いの一面を見せたかと思えば、その友達を平気で裏切るような一面も見せます。実はそれが友達を守るための演技だったりもして、そのすべてが彼の本当でもあり嘘でもある。だから、その場その場に適した表情や行動を強く意識しました。面白くも難しい役だったと思います。

――難しい役どころを演じるうえで、こだわった点はありますか?

特にこだわったのは、友一のゲス顔です。作中でも、種明かしになるような重要な場面で出てくるので、どう表現するか監督と念入りに話し合いました。

彼がゲス顔を見せるのは、ゲームの主導権を握って、その空間を支配する瞬間なんです。監督とも相談して「DRAGON BALL」 (バードスタジオ/集英社) の孫悟空(そん ごくう)がスーパーサイヤ人になるときのように、ガラッと雰囲気が変わるイメージで演じました。

ゲームの流れを支配した友一

ゲームの流れを支配した友一

トモダチゲーム
© 佐藤友生・山口ミコト/講談社

友一のゲス顔

友一のゲス顔

トモダチゲーム
© 佐藤友生・山口ミコト/講談社

――主要キャラが高校生なので、年齢の近い共演者が多かったと思いますが、撮影現場の雰囲気はどうでしたか?

現場に漫画本を置いて、このシーンでこのキャラはどんな表情をしていたか、とみんなで読み合いながら取り組んでいました。原作ものをやる以上、原作へのリスペクトは絶対に忘れちゃいけないし、読んだことのない人にも作品を知ってもらういい機会なので、そういう意識はみんなでしっかり共有しました。

  • トモダチゲーム
  • 主人公の友一(ゆういち)は4人の友達とともに、借金返済のため謎のゲームにのぞむ。友情さえあれば、おそろしく簡単なゲームのはずだった。そう、友情さえあれば……。だが、誰かのおかした裏切りが疑心を生み、ゲームは息づまる心理戦となる!!

ボケたりツッコんだりしたかった

――映画「銀魂」(2017年7月14日公開)では、沖田総悟(おきた そうご)役を演じるそうですね 。演じる上で難しいと感じたのはどんなことですか?

銀魂」 (空知英秋/集英社) のにぎやかな世界観で、他のキャラがボケたりツッコんだりしている中、沖田は淡々と毒を吐き続けるという独特な存在。周りとのテンションのギャップで魅力が引き立つようなキャラなので、彼自身の面白さをどう表現するかはかなり悩みました。

淡々とした面白さを見せる沖田

淡々とした面白さを見せる沖田

銀魂
© 空知英秋/集英社

――実生活の吉沢さんは、友達や家族の前でボケたりツッコんだりする方ですか?

普段の僕は沖田に近いです。でも役のうえでは、普段とは違う自分を演じたくなってしまうので、「銀魂」でももっとボケたりツッコんだりしたかったなって(笑)。

  • 銀魂
  • 江戸では、突如宙から舞い降りた異人「天人」の台頭と廃刀令により侍が衰退の一途をたどっていた。しかし一人、侍の魂を堅持する男が…。その名は坂田銀時。甘党&無鉄砲なこの男が、腐った江戸を一刀両断…するかも!?

裏表のある“人間”を演じるからこそ

――最近ではどんな作品を読みましたか?

最近読んだ中で面白かったのは、「僕たちがやりました」 (荒木光、金城宗幸/講談社) です。「なんとなくで生きてりゃいいや」という考えの高校生たちが爆発事故を起こして、なんとなくじゃ収まらないような人生を送っていく話なんですけど、面白くて一気読みしました。感情描写が手に取るように伝わるし、物語が進むにつれてどんどんキャラの皮がはがれていくのがすごいなあって。作中に登場する細かいギャグもセンスがあってツボです。カラオケのシーンで、一触即発なムードなのに思わずみんなが合いの手にのっちゃうところとか、めっちゃ好きです(笑)

カラオケで盛り上げる4人

カラオケで盛り上げる4人

僕たちがやりました
© 荒木光・金城宗幸/講談社

――お金で何でも解決するパイセン、風俗でお金を使い果たすマルなど、一癖も二癖もあるキャラばかりが登場しますが、その中でも好きなキャラはいますか?

おかっぱ頭のマルは本当にいいキャラしてますよね。10秒数えている間に逃げなきゃ殺されるという絶体絶命のシーンで、即行逃げるところなんて最高でした! 友達から大金を盗んだり、それを責められても開き直ったり…清々しいくらいにどうしようもない奴で。

真っ先に逃げ出すマル

真っ先に逃げ出すマル

僕たちがやりました
© 荒木光・金城宗幸/講談社

  • 僕たちがやりました
  • 金城宗幸(神さまの言うとおり)×荒木光(ヤンキー塾へ行く)が織りなす、「今日」に満足してる若人たちの「そこそこ」を目指す青春譚。だが、このタッグが、それだけで終わるハズがない!! 因果応報、驚天動地、賛否両論の第1巻!!!!!

――ここまでお話を聞いていると、吉沢さんは人間の裏側や本質を描いたような作品が好きなんでしょうか。

ジャンルを問わず幅広く読みますが、リアルな世界観で、人間関係がドロッとしていたり、それぞれのキャラの思考が生々しく描かれている作品が好きなのかもしれないです。そういう“人間”を描いた作品は強く心に残るものが多いですね。

BLUE GIANT」 (石塚真一/小学館) も、人間らしい作品という意味ではすごく好きです。読んでいて名言が出てくるシーンは、思わず写メっちゃいます。特にお気に入りなのが、世界一のジャズプレイヤーを目指す、主人公の宮本大(みやもと だい)が、居酒屋で語ったセリフ、『オレの持ってる全部を、毎日出し切らないと。』――毎日、自分の最大限の力を出し切るのは簡単なことじゃないけど、全力でぶつからないことには、その先の成長につながらない。そんなことに気づかせてくれる熱い言葉です。

主人公・大の名言

主人公・大の名言

BLUE GIANT
© 石塚真一/小学館

――確かに、人を奮い立たせてくれるようないい言葉ですね。写メを撮ったものは時々見返したりするんですか?

あまり見返すことはないです(笑)。なんというか、心を揺さぶられたシーンに出会うと、衝動的に写真を撮ってしまうんです。画像として残したくなるような名言がたくさんあって、頑張れる力をもらえる熱い漫画だと思います。

吉沢亮

吉沢亮

  • BLUE GIANT
  • ジャズに心打たれた高校3年生の宮本 大は、川原でサックスを独り吹き続けている。雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。

――吉沢さんは「オオカミ少女と黒王子」 (八田鮎子/集英社) 「アオハライド」 (咲坂伊緒/集英社) など、少女漫画が原作の映画やドラマにも出演されていますが、女性向けの漫画は読みますか?

あまり積極的には読まないかもしれません。恋愛系の漫画を読みたいときは、女性目線の少女漫画よりも、男性が求めているものが描かれている少年漫画の恋愛ものを読むことが多いです。実は“ハプニングスケベ”とか好きなんです(笑)

――ハプニングスケベ! パンチラやお風呂でバッタリなど、少年漫画でよく見る、夢のシチュエーションですね。吉沢さんからそんな言葉が出るとは (笑)。

漫画を読みながら実写化のイメトレ!

――今までに読んだ漫画の中で、今後やってみたいなと思ったキャラはいますか?

BLUE GIANT」 (石塚真一/小学館) は僕の周りでも流行っていて、主人公の良きライバル・沢辺雪祈(さわべ ゆきのり)がいいんじゃないかとゴリ押しされています(笑)。

他には、「RiN」 (ハロルド作石/講談社) の主人公で漫画家を目指す高校生も演じてみたいですね。挑戦してみたい役はいっぱいあります。

最近は漫画を読んでいても、もし実写化したらどのキャラやりたいか、って無意識で考えちゃいます。

吉沢亮

吉沢亮

  • RiN
  • 伏見紀人(ふしみ・のりと)の学園生活は退屈そのもの。だが彼には「漫画家になる」という夢があった。やってきた夏休み渾身の一作を携えて憧れの「トーラス」編集部を訪れるも評価はボロボロ。落ち込む伏見だったが、夢にかける思いは衰えない。一方不思議な力を持つ少女・石堂凛(いしどう・りん)。彼女もまた自分の居…

――今後、吉沢さんがどんな役を演じるのか楽しみですね。最後に、あと2年でデビュー10周年の吉沢さんですが、意気込みを一言!

この間、仲の良いミュージシャンのかたが10周年を迎えて、何か変わったことはありましたか? って聞いてみたんです。そしたら「まったくない! 一緒!」って即答されて(笑)。

でも、僕も実際そんなものなのかなと思います。結果的に10年やってきたという事実は残るけど、自分がやりたくてやろうとしていることは、何年経っても変わらないんじゃないかなって。ただ、10年後には今よりもっと成長して、役者としてもっと良いお芝居を皆さんにお見せしたいです!

吉沢亮

吉沢亮

吉沢亮サイン色紙

プライベートでもたくさんの漫画を読みながら、イメージトレーニングに励んでいるという吉沢さん。次はどんなキャラを演じてくれるのか、とても楽しみですね!

   写真:原 恵美子
ヘアメイク:小林正憲(SHIMA)
スタイリスト:荒木大輔

プロフィール

吉沢亮

アミューズ所属の俳優。1994年生まれ、東京都出身。アミューズ全国オーディション2009「THE PUSHマン!~あなたの周りのイケてる子募集!」で審査員特別賞を受賞し、デビュー。2017年には主演ドラマ・映画「トモダチゲーム」で主演の片切友一、映画「銀魂」では沖田総悟役を演じる。

◆吉沢亮&STAFF 公式Twitter

https://twitter.com/ryo_staff

◆アミューズ 吉沢亮 公式プロフィール

http://artist.amuse.co.jp/artist/yoshizawa_ryo/

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◆映画「トモダチゲーム」公式サイト

http://tomodachi-game.com/

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ヘルシー鮫

ヘルシー鮫

ヘルさめです。“女子”と呼ぶのに疑問を感じ始めた20代女子。胡散臭い当て馬キャラや昭和臭ただようチャラ男キャラが大好物です(※ただしイケメンに限る)。2次元と2.5次元の間を行ったり来たりする狭く浅いオタク。自己アピールが苦手な世代なので、こういうスペースに何を書けばいいのかわかりません!

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