5.0
異色のサスペンス
人間の精神の弱さ脆さをテーマにしています.推理物ではありません.人間の精神の脆さを本人の思い込みという武器で破滅に追い込んでゆくのが主人公の宇相吹.目力の魔力でターゲットを追い込んでゆきます.物語に爽快感はありません.ただただ後味の悪さが残るのに不思議と不快ではありません.現実社会もこんな極端な事はなくても日常生活にはそんな不快さはつきものです.
そんな宇相吹も自分の能力の通じない刑事の多田くんに対しては不思議な思慕のような気持ちを抱いています.
自分を殺してほしいという‥‥登場人物が次々と死亡してゆくこの漫画.最後はやはり宇相吹の死?先が読めません.
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