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古き良き素朴な時代の大衆の娯楽である落語に人生をかけた人たちの意地と誇りと人情が織り込まれた名作。アニメ化されて本職顔負けの声優さんの落語もさることながらこちらの原作の淡々とした色っぽい話も、哀しくも激しい人間模様もとても読み応えあります。よくこんな作品を作ってくださったとしみじみおもいます。
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古き良き素朴な時代の大衆の娯楽である落語に人生をかけた人たちの意地と誇りと人情が織り込まれた名作。アニメ化されて本職顔負けの声優さんの落語もさることながらこちらの原作の淡々とした色っぽい話も、哀しくも激しい人間模様もとても読み応えあります。よくこんな作品を作ってくださったとしみじみおもいます。
戦前~平成中頃の時代設定で師匠の生い立ちから唯一の弟子が師匠の立場になるまでのお話。私の曾祖父・祖父も落語ではないが高座に上がる人だったので師匠の江戸弁を頭の中で再生すると彼らの声で話しているように感じられて懐かしいです。
落語の世界の裏側が覗けて興味深く読ませていただきました。
すごくいいです。一気読みしてしまいました。本で買いたいくらい。師匠がかっこいいんです。助六と八雲の因縁も深い。林家一門の方の落語を実際に聴いたことあるんだけど、現代物も面白かったけど、古典落語の方が良かったです。また聴きに行きたくなりました。読んですぐレビューすれば良かったなぁ*
母親が落語好きで、子供の頃から聞いたり読んだり。寿限無も小学生の時憶えました。
この漫画はとにかく臨場感がある。
実際に噺家の声が聞こえてくるようです。
八雲師匠の感情については、うーん、まあ、こういう人は苦手かな、とは思うけど、そんなことより何より作品の完成度が高い。
落語の予備知識ゼロでも楽しめ、更には落語を聴いてみたい、知ってみたいと思わせてくれる魅力満点の作品だと思います。ぐいぐい引き込まれてしまいました。
皆んなが実際に居るんじゃないかと思わされ、そして一人一人の事が好きになって応援したくなるような、不思議な感覚になりました。
粋でいなせな芸術家、それが落語家。
魅力的な2人の若手噺家がたどる運命のいたずら。
人には墓場まで持っていかねばならぬ秘密があり、秘密があるからこそまた美しく人を惹きつける。
江戸落語の世界を覗き見ながら壮大な人間ドラマを味わえるのがこのマンガの凄さだと思います。
最近落語に誘われて行って、少しハマりだしたのですが、この物語を読んで更にハマってしまいそうになりました!
死神とか、YouTubeで思わず探してしまったり、生でみたいなぁって思います。
噺家さんは、とても気さくな方が多くて素敵です。与太の不器用で真っ直ぐなところ大注目!
思っていたより、ずっと素直に体に落語世界の華やかさや裏側の哀愁が入ってきます。一重に、胸に来る。とても染みる話で、登場人物のキャラクターも魅力的で、自然に愛着がわいてきます。
久しぶりに泣いたわ…。菊さんも助六も素敵すぎて。小夏も意地らしくて。泣くわよ。
落語が好きです。
浮き世の話も、人情話も。
物書きにもなりたかった。
落語の青春話も構想にあったけど、ワシの書きたかったことが全て詰まっていて、あとから何を出しても「負け」になる。
悔しくて、残念だけど、このマンガはとても良い。
参った!
ドラマを先に見ましたが、原作に寄せたんだなと思えるほど完璧なストーリーでした。八雲師匠の心の奥底に澱んでいる物が落語として昇華されていくのが漫画でもハッキリ表現されています。亡き立川談志師匠が「落語は人間の業を肯定する物」と仰っていましたが、まさにこの漫画がそうだと思いました。