【ネタバレあり】ひみつのレビューと感想

怖い…

彼氏とデートした帰りに被害に遭い、それまでの生活が変わってしまった主人公。
トラウマが大きく、ふとした拍子に『あの夜』の事を思い出して半狂乱になったり、見ていて苦しかったです。

どうしても受け入れられず、ナイフを突き付けられて3人がかりで乱暴された彼女に『死んでも(身体を)守れば良かったんだ！』という彼氏の発言は最初ムカつきましたね。
※その後、彼女と両親に謝罪し少しずつお互いの溝を埋めようと彼女のもとへ戻ってきますが。

そんな格好をしているから当たり前？
そんな気を起こす男が異常なんだろうが！と叫ぶ彼氏の言葉は印象的でした。

男性が全員そんな奴ではないのは分かっていますが、自殺にまで追い込まれる女性もいて、今もどこかで被害に遭っている女性がいるかもしれないという事を忘れてはいけないと思いました。

こわい

こういう事件、知らないだけでいっぱいあるんだろうな…。誘うような格好してる女性の方が悪いって考えてる人も多いよね。なんで、嫌な思いした、なんの落ち度もない女性の方が世間の目に苦しまなくてはならないのだろう…。
ただ、この主人公は撮られた写真は取り返せたし、彼氏も一度はひどいこと言って離れたけど戻ってきて支えてくれたからよかった。もっともっとひどい事件もあると思うから…。

事件直後、ズダボロで帰宅した主人公は真っ先に浴室へと向かった。しかし残った犯人の痕跡を消さないように「こういうときは洗い流してはダメだ」と止める父。

そのまま車に乗せられて警察へ向かう道中、車内でフラッシュバックする主人公。
一からすべてを警察に話せというのはあまりに酷で、耐えがたかった。

結局、警察へは行けず。

事件の後遺症は主人公の心と体を深く傷付ける。いつもの道を1人で歩けなくなった。大きな物音がすると怯えた。大好きな彼氏に触れられることが平気じゃなくなった。見える世界が一変した。

胸が痛くなりました。

被害者側の心情を上手く体現していて、心理描写がていねい。

真面目な作品だと思います。

気になるタイトル。

無料まで読みました。ひみつって気になるタイトルですが、主人公が性犯罪の被害者になってしまう作品のようですね…。きっと、このあと被害にあってしまうのだと思いますが…。主人公はもちろん辛いけど、まだ時間が早いからと、家まで送らなかった彼氏も、後悔して苦しみますよね…。自己防衛するしかないけど、していても、女性側に何の落ち度がなくても、被害にあってしまうこともある。一体いつになったら、女性が安心して暮らせる国になるのでしょうか。てか、世の中に男性という生き物がいる限り、無理かもしれませんね。。

病気に対する偏見はいつまで経ってもなくならない。病気は違うけれど、コロナ禍のこの世の中、感染者を差別、偏見で見てしまう世の中になってしまった。
正しい知識を持って、正しく病気を恐れる。
どの病気に対しても大切なのはそこなんだと感じました

ももち先生の作品

問題提起作品、ずっと読んでいました。
懐かしくなって購入しました。
女性が被害者になってしまう事件。とても胸が痛いです。どんなに時間が経っても忘れるなんてできません。主人公を支える家族、そして、彼。考えさせられます。

タイトルみて気になって読みはじめました

昔読んだ衝撃の作品。。夜道が怖くなりました。恋人やともだちに恵まれ幸せな日常から転落。まさか、男たちに襲われるなんて。。。そこから這い上がり、なんとか生きてきた女性のはなし。ぜひ、おすすめです

これは

ほんっとに女性にとって1番デリケートな部分やと思う。なんでレ○プされた側が悔しい思いしないとあかんねやろう。写真とか撮られたらもぉ恐怖でしかない。彼氏も元サヤには戻ったけど１回避けるとかありえへんから。

懐かしい

学生の頃読んで衝撃を受けた作品だったので懐かしくて読み返しました。絵のタッチのムラが気になった。あと、現代では当たり前になってしまっているけど、当時は踏み込めなかったいろんなテーマに焦点を当てたのが良かったのかな。

今も根強い偏見

確かもう15年くらい前の作品だと思います。
今でも「性犯罪は被害者側にも原因がある」「誘うような言動があったのでは？」という考えは根強いですよね。
昔から変わってないんだなぁ