3.0
よく考えれば、アウトでしょ💢
読み始めたら、確かにそれなりに、続きは気になる。ヒロインのリルネットは、かなり近視眼的な思考回路の持ち主ながら、生き生きと描かれているし、レオリヴァーは、地位にも容姿にも、そして、常人を超えた能力にも恵まれた、まさにスーパーヒーロー。この二人の繰り広げるわちゃわちゃは、それなりに面白い。
それにしてもリルネット、自分の国の王族(つまりは、リルネットの家族)を滅ぼしたいがために、婚約者である隣国べベアルージュの王太子を怒らせて婚約破棄に持ち込み、戦争を引き起こそうって企み、いったい何じゃそりゃ?!自国の民のことを考えての行動みたいだけれど、それ、違うから。一度戦争になってしまったら、犠牲になるのは、まず国民。そのことに考えが至らず、悪女→婚約破棄→戦争→ルーンファ王族の崩壊→目的達成と考えているとしたら、別の意味で、頭ん中お花畑だね。
レオリヴァーもレオリヴァーで、同意もなくリルネットと、何度も関係をもつとは、何事?スーパーヒーローだからといって、結果オーライが許された時代は、もう遠い過去。
ということで、全体的に設定が甘くて、突っ込みどころ満載です。細かいところを気にしなければ、それなりに面白いのに、コンプライアンス的にアウトだよなぁ。
- 1