4.0
作者読み
今年、作者買いをした作家の一人。大奥でびっくりした後、この短編集で腑に落ちました。とても人間というものを知ったストーリーテラーです。大奥は途中でお涙時代劇になってしまい、初めのオリジナルな歴史解釈が普通の歴史物になってしまって、かえってがっかりしたけれど、この短編は良かった。よしながふみさんは短編の作家だと思います。一つのキャラクターにこだわって長引かせるより、すごく練った心理劇で人間を駒のように扱う方が向いていると思う。
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今年、作者買いをした作家の一人。大奥でびっくりした後、この短編集で腑に落ちました。とても人間というものを知ったストーリーテラーです。大奥は途中でお涙時代劇になってしまい、初めのオリジナルな歴史解釈が普通の歴史物になってしまって、かえってがっかりしたけれど、この短編は良かった。よしながふみさんは短編の作家だと思います。一つのキャラクターにこだわって長引かせるより、すごく練った心理劇で人間を駒のように扱う方が向いていると思う。
私の母との記憶は20才でぷっつり切れて、それからかなり経ってから自分が母となって一人娘と仲が良いんだか悪いんだか。なので、正直表紙の美しさと中身の母と娘のちょっとしたバトルとのギャップに思わずニンマリ。ためし読みだけでここまで胸に届く作品も珍しい。ちょっと母子関係に煮詰まったときにでも読んでみようと思います。
全部読みました!!
母との関係、娘との関係がリアルです!
女同士の、なんとも言えない距離感。娘の立場も分かるし、今、自分も女の子の母となり母の立場もよく分かります。
子どもに堂々と八つ当たりをして、社会の厳しさを教える母の姿は潔くカッコ良かった(笑)真似はできないけど。
に魅了されます。この漫画に出てくる人たちの、どこかしら不器用でいびつな生き方を「愛すべき」としている、よしながさんの感性が大好きです。ただ、莢子さんが修道女になってしまうのだけが残念。仕事を続け生家を出て独身を貫いてほしかった・・・その分のマイナス1です。
表紙の絵がキレイだなー、と思って試し読みしましたが…あれ?本編の絵はビミョーでした。
仲の良い親子だったと言いつつ、仲の良い場面はなかったし、物語の今後の展開も試し読みでは全く伝わってこなかったので、続きを読もうという気持ちにはなれませんでした。
むちゃくちゃ面白い作品です。
人それぞれの人生、価値観があって、それらが丁寧に紡がれていきます。
なかなか思うようにいかないのが人生だけど、でも最後は前向きになれる、そんな良作です。
単行本も持っていますが、懐かしくなって読みました。主人公達の葛藤や、お母さんは完璧ではないところがすごく不快なあと…。
それぞれが悩みながら今を生きてる所が本当に深いです。よしながさんの作品大好きです。
女の子と母親、自分が育てられていた娘側の気持ちも、現在子どもを育てた母親側の気持ちもよくわかりました。
感慨深いというか、母と娘の関係の難しさ。どこか一歩引かなければお互いしんどいなと思いました。
好きなよしながふみ作品のひとつです。
すごく納得してしまう部分もあり、こまかいところまでじっくり読みたくなる。
亡き母を思ったり、まだ一緒に住んでいる娘について、つらつらと思いを馳せてもしまう。
「そうよ、八つ当たりよ。それのどこがいけないの?」そうきたかあ(笑)
いいとは思わないけど、あっけらかんと明るくカラッと面と向かってそう言えるなら、まだマシな親子関係かも。
嘘やミエや体裁が無い分、信用できる!