マンガ苦手な方さんの投稿一覧

レビュアーランキング 34586位

作品レビュー
投稿 93件 / いいね獲得 11件
話コメント
投稿 11件 / いいね獲得 8件
  • お役立ち順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる

1 - 10件目/全76件

  1. 評価:5.000 5.0

    絵の可愛さとは裏腹に…

    ネタバレ レビューを表示する

    すごい人間観察が隅々まで行き届いた作品と思います。デッサン力半端ない。日本はいい国ですよね、漫画という教育ツールがある。つとむさん、前職の係長によく似ている。ただタフで無神経で、時にナイスガイ、時にファミリーガイ、時にパワハラだったI係長も、以前に精神を病んで長く休職していたと聞きました。つとむさんにそっくりでした。驚くべきは、こんな複雑で陰影のある一人の人間の典型的な姿が、3本の線で描かれた顔に実現していることです。本当、すごいです。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    ブレないヒロイン

    ネタバレ レビューを表示する

    教養主義の時代のフランス(今はそうではない)が背景にあるから、ここまで非社会的な生き方、許されるけれど(男性社会に入るのに家柄とか個人的教養が必要、言い換えればそれがあれば、別に自分で事業をやって成功した、とかでなくてもいい)、21世紀のグローバル社会でこのような女の人はどこで生きるのだろう、何を生きる糧とするのだろう。政治あるいは芸能界以外か。その辺まで考えさせる。ちなみに、Claudineという名前はフランス人はほとんどつけません。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    ただ素晴らしい

    ネタバレ レビューを表示する

    知らないことばかり、宝石のような介護のエピソードです。おそらくこうした業種を身近に経験した作者の方が、見た通り、肌を通して知り合った人たちに想像した人生の幻影をそのまま描かれたのだと思いますが、信じられない作品になっています。与えても与えても無為に失われる介護の現実。戦後から高度経済成長の日本をひたすら支え続けた、今はなくなりつつある、純粋に地域的な「日本人」である高齢者の尊厳を、最後の息まで信じる、という崇高なミッションを持ちながら、またそれゆえに、日本社会全ての良心を表していながらも、社会に経済的に益することは決してない職種。この矛盾を描いて、介護と老人の価値を取り戻している。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    新鮮な目

    「面白い」「やめられない」というより、「魅力的」な作品だと思います。凪は萎縮したキャラクターとして造型されているけれど、その役割はまっさらな器であること、そして透明な眼差しであること。これを成し遂げる作家のバランス感覚はすごい、そこから来る物語としての達成はすごい。普通は、書いている人の価値観とか自意識がしっかりバイアスをかけるもの。そして主人公が世界を映し出す目を曇らせるもの。凪という読む人誰もの視線を一度リセットする装置によって、日常の光景が冒険に見えてくるのです。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    教科書!

    超最先端の職業ですね。毎日孤独死が報じられて、誰もが心の底でいつかは自分と震えている。まだ10年、まだ20年ある、その間に愛してくれる誰かが見つかるだろうとか、近所付き合いが密で、誰もが誰もの家に入り込むような昔の共同体のような社会が見つかるだろうとか、独り言を言っているけれど。10年後も20年後も孤独なままだという確信がどこかにある。そういう私たちに警鐘を鳴らす職業。日本人すべての看取り人、それが特殊清掃人。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    傑作中の傑作

    梶原一騎のような作者はおそらく、昭和50年代生まれで最後です。ちばてつやのような画家も、おそらくもう出ない。両方ともスケールが桁違いの日本の文化人。ちばてつやは絵画界で巨匠になれたと思います。梶原一騎は極端なまでの反抗と夢想の能力によって現実を塗り替えることに成功した人。この二人が戦後日本の底力を体現していたとすれば、おそらく漫画もそうだったのです。そう思わせる作品です。日本民衆のドラマは、ドストエフスキーでもない、ヴィクトル・ユーゴーでもない、ドクトル・ジバゴでもない、風と共に去りぬでもない、あしたのじょーでした。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    画力!

    ネタバレ レビューを表示する

    画力が素晴らしいので、30年前の前編も読んでみました。元々イラストレーターとか画家の修行をした人なんでしょうかね。デザイナーかな。絵の才能はすごいですね。少女漫画にはあまりいないタイプだけれど、ちばてつやとか大友克洋とか、画家としての能力がストーリーテラーとしての能力を凌駕するような人は少年漫画に多いように思う。しかもこのユーモア!ギャグは完全に少年ジャンプですよね。もしかして男性ですか?

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    全てが緑、全てが清洌

    天才作家、大島弓子さんの初々しい、大島果汁が生のまま迸ったような最初の歌の数々。もちろん、後の大島弓子を知っているから読める本でもあります。これを最初に世に出した編集者に感謝です。簡単な決断ではなかったと思います。もしかしたら、1970年代って、実験的にあらゆる種類の漫画をまず刊行するという傾向があったのかもしれない。ハリウッドにもそういう時期があったそうです。

    • 0
  9. 評価:3.000 3.0

    天才は一夜にして成らず

    後ハッピーマニアで、誰この作家、天才?!と思った事がきっかけで、モヨコ先生の多作品を読ませていただいて、腑に落ちました。天才は一夜にして成らず。名作の影には幾多の失敗した試作品がある、と。正直、先生自身若い頃の漫画は、今ではかなり古いと思います。一生を風靡した漫画家のチャレンジは、40歳・50歳となっていく読者を惹きつけられるか、と言うこと。ほとんどが成功しない。モヨコ先生は少ない成功者、しかも完全に先に進んでいる。多分すごい努力があったのだと思います。

    • 1
  10. 評価:3.000 3.0

    介護の現実ではありません

    ネタバレ レビューを表示する

    おお、やっと介護漫画が現れた!と喜んで2話読みましたが、これは介護の漫画じゃありません。読者は介護に興味があるのか、日本で現在一番資産を溜め込んでいると言われる65歳以上の高齢者の生活に興味があるのか、どっちなんでしょうか。二つは満足させられないと思いますよ。もちろん、有料老人ホームに集う超富裕層かつ認知症アドバンスド老人の資産管理はすごく面白い分野で、誰か漫画にしてほしいけれども。

    • 1
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全76件

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています