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純和風のモンスター退治
古都・宮古野市に「眷属」という妖怪が現れて、人を殺(あや)めて暴れます。
朱雀・青龍・玄武・白虎の力を授かった4人の若者が、「眷属」退治の為、神器を駆使して闘います。
モンスターものは、映画「エイリアン」の造形を基にした様な西洋風の漫画が多いのだけど、この作品は純和風で新鮮です。
「眷属」の出現も、宮古野市を守る祠を人々が壊したのがきっかけで、陰陽道を背景に、様々な設定や説明がされています。
猫・鮫・蛇など、動物の姿を基に、多彩に変貌した「眷属」達が登場します。
この怪奇を警察がきちんと認知して、神器使いの若者達と協力して活躍するのも特徴です。
大風呂敷をすぐに広げて「世界の存亡」とか「人類滅亡」とか言い出す漫画も結構ある中(しらける事もありますね)、この作品は、古代平安京を模して造られた宮古野市の由来に始まって、この街に限って話を進めているのが、かえって好印象です。
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