4.0
唯一無比の勢い
冷静に見れば、いくらホラー漫画とは言え滅茶苦茶で、突っ込みどころだらけなのだけれど、こちらが突っ込む余地を残さないほどの強烈な勢いでもって押し切られる。
そして、冷静に見る、なんてことを考えたこちらが間違っていたのだ、というような気分にさせられる。
楳図かずおというのはそういう無類のパワーを持った作家であって、ここまで来るともう、一種のスタンド使いみたいなものだと思う。
私としてはもう、「参りました」と言う以外にない。
- 5