5.0
哲学書
懐かしいです。トーマの遺書は暗記できるくらい読みました。漫画と言いつつ、上質な哲学書のようです。読めば読むほど良さがわかる一冊です。
- 0
懐かしいです。トーマの遺書は暗記できるくらい読みました。漫画と言いつつ、上質な哲学書のようです。読めば読むほど良さがわかる一冊です。
昔の作品だけど今読んでも面白い。寄宿舎を扱った作品って意外とないので貴重だな。この頃の作品は品があってよき
思春期の少年たちの、繊細すぎる愛の世界が描かれています。
単なる青春ものとしてはヘビーすぎるかもしれませんが、子どもたちがいつか考えないとはいけない人生とか愛とか、そういうものについて考えるきっかけになるようにも思えます。
少年の時にしかない、あの年頃しか、多分感じ取ることができない、透明な想い。
それゆえに深く思い過ぎて、思い詰めて行動を起こしてしまったり、損得勘定なしで相手のために行動できたり。
とにかく、厳しい現実面があっても、それと共に深く澄んだ世界があると思います。
うまく説明できなくてすみません。
萩尾先生にしか描けない作品だと思いました。
品行方正、マイナス点なし、スキャンダルなしのユリスモールと不良のオスカーのやり取りが、とても少年同士と思えない冷静さ。物事の考え方が学べるマンガ
最初の頃、ユーリが理解できなかった。どうして、こんなにかたくななのか、けれど、すべての過去がわかったとき、彼を理解できました。キリスト教にも興味を持てる内容です。青春の頃、この物語に出会えて幸運でした。
オスカーとユーリの2人が揃うと本当に素敵。何故死ななければならなかったのか謎だし本当に分からなかったけど、心揺さぶるストーリーでした。
ユーリがもう少し自分自身に寛容であったなら、トーマも命を落とさなくてもよかったのではないだろうか。
ユーリのように精神を高めようとすることは尊いことだけれども、人は神ではないのだから、自分自身の弱い心を受け入れることで、皆が楽になれる。
少女漫画で1番好きな作品かも知れません。
一人の生徒の死から始まる、全寮制の男子校の物語です。死んだ生徒の名前が、タイトルになっているという斬新さに驚きました。
沢山の漫画を読んできた。でも、トーマの心臓くらい好きな話はない。本も何種類も買いました。装丁が違うものを。電子漫画も全話購入。キリスト教のユダについて、理解を促進してくれた作品でもあります。どれほど救われたか。こんな素晴らしい作品はありません。