3.0
性と真面目に向き合う
性、特に女性の性と、真面目に向き合った漫画だと感じた。
建前はさておき、少なくとも日本ではいまだに、女性が性を語ることに対する負荷は大きい。
男だとプレイボーイ、女だとビッ_チ、というような価値観は、古いようで、厳然とこの社会にはある。
そういう性差への踏み込みを含めて、非常に現代的な漫画だと思った。
ただ、作品の性質上しょうがないのかもしれないが、主人公の女性の活躍が、結局のところ、「白馬の王子様」的な男性に支えられて成立している、という点は、ちょっと皮肉に感じてしまった。
彼も決して、ステレオタイプの都合のいい王子様ではないのだけれど。
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