3.0
実際の評価は3.5
全体的に面白い部分と残念な部分が
とっても極端な作品だったという印象です。
サスペンス要素がなければ
脱落してました(笑)。
事の真相を知りたくて最後まで読んでしまったけど
それがなければ途中で脱落してました(^^;。
良かった部分は
サスペンスの謎要素。
登場人物の関係性が
最後までわからなかったり
えー!?という事がたくさんあって
面白かったです。
でも、残念な部分の印象が悪すぎて
せっかくの本筋が曇ってしまったなぁと感じました。
私の個人的な印象ですが
作家さんは話の本筋とゴールを最初に決めて
そこに至るまでに読者を飽きさせないように
色々な要素(ワクワクドキドキハラハラキュンキュン)を入れたかったのだと思うのですが
それがいちいち、無理矢理押し込んだって感じがします。
だからキャラ設定、イベント設定が
とっても詰めが甘く
ツッコミたくなる要素が盛り沢山です。
一番の違和感は
七桜が母親の不倫を知った時でも
いつまでも自分や母親を悲劇のヒロインだと思い込んでいる事。
普通親が不倫してたらショックだし
嫌悪感を抱きます。
それでも、母親が椿の父親に対して溢れんばかりの想いをしたためる手紙を読んで
思いふける様子に
『なんだこの子?』としか思えませんでした。
母親の恋愛する心なんて、あまり見たくないけどなぁ(^^;。
どれだけ女将さんが酷いことをしようとも
不倫は絶対にダメです。
する人が100%悪いです。
女将さんも不倫してましたがぶっちゃけこれは同情します…なんで椿の父親と七桜の母親が美化されてるの?
最終話にギリギリあたりに、やっとそのあたりの事情がわかりましたが…
この話は、そもそもが不倫を肯定、美化しすぎて
気持ち悪く感じました。
あと、七桜がもつ恋愛感情も
あまり共感できる要素がなく…
(椿の方の心理描写はまだわかるのですが)
それは七桜がまだまだ若いからか、設定の詰めが甘いのか?(^^;
恋愛、夫婦関係、などにおいては
嫌悪感や違和感満載の話でしたが
それでも
人間にはどうしようもできない感情というものはあって
抑えたくても抑えられないものがあると思います。
それを、罪悪感を持ちながら、葛藤しながら、生きていく様子が描かれたら良かったと思います。
この話の登場人物はどちらかというと、理性よりも本能まみれな人ばかりで
そこが一番残念でした。
- 3