みんなのレビューと感想「ヒル」（ネタバレ非表示）（2ページ目）

面白かった！

22年1月27日迄なら無料＋毎回2話無料＋7時19時更新なので、
（作家さんの収益にならなかったら申し訳ないのですが）
ぜひぜひ！とオススメしたいです。

途中から、あぁ続きが気になるなぁってウズウズしてきます。
最後があっけないといいますか物足りないかな？とも思いますけど、全体的にとても面白かったです。

でも現実でそんな人達がもし存在していて利用されてしまったら嫌だし、何より自分がそのような生活を送らなくてはならなくなったら・・・と想像するとゾッとします。
ホームレスや生活保護に今は無関係でも未来は分からない、明日は我が身かもしれないと思うと不安な気持ちになります。

最高!!

面白い、すごく好きです！

まず登場人物のキャラが最高に魅力的。
主人公のハコちゃんは当然良いんだけど
やっぱり月沼…いやぁ、もう全てがドンピシャ好みでつらい。
あとはロボやテトリスなど…ストーリー上、ハコの行く手を阻むいわば悪役キャラも
垣間見える彼らのバックボーンが悲しかったりして、心持っていかれる。
警察官もホントに良いキャラ。

こちら側で生きる事をドロップアウトした人たちの生き方。
不法侵入や窃盗、ましてやｻﾂｼﾞﾝは紛れもなく犯罪だし
過去がどうであれ、彼らを養護する事はできない。
そんな人間の暮らしが、こんなにも魅力的なのは
とにかく、見せ方が素晴らしいからだと思う。

ストーリー展開、絵、セリフ、心理描写
全てが好み。
無言のシーンでも語ってるのが凄い。
少ない言葉で多くの事を気付かせるのが凄い。
ばら撒いた伏線を、さらっと回収しているのが凄い。
まるで映画を観ている感覚に陥る瞬間があるのは
背景を含め、ひとコマひとコマの存在感が強烈で絵が映像のように映るから。

細かい事だけど、ハコは月沼を『カラ』とは呼ばないよね、1度も。
彼女が彼を『月沼』として認めてている証拠だと思う。

レビューが長文になっちゃったけど
実はまだまだ語り足りないし、この作品読み終えてすぐ2回目読んだけど
今、3回目読み返してるくらい好きで
とにかくこの作家さんの大ファンという事だけは言っておきたいです！

全話無料に惹かれて読み始めたけど、最初話が わからなくて...絵も上手だけど自分好みではなくて...でもでもでも...どんどんどんどん惹き込まれていきました！！
ヒルってすごい表現！！他人の家に忍び込み生活している...実際そういう人達がいたら怖いけど、でもTVとかで私が見聞きしたのは外国だったけど屋根裏部屋等に何年もこっそり住んでいた人達の話...ソレを個人1軒に絞らず、何軒かを渡り歩き住む！！頭の良いホームレス...更にお互いを取り締まるルールまであるほどの組織があって...その設定が面白く感じました。
ただ殺戮やヒルの縄張り争いみたいなものが起きてきたりというのは眉をひそめたくなりましたが...物語上しかたないのかも...

ラスト話数を意識していたから近づくにつれ、このままどう終わらせるのか...本当に終わるのかドキドキしたしいろんな想定したけど...やっぱり終わらせるためにはこんな形しかないのかもなって思いました。主人公の数年後を見てみたいです。

新しい恐怖

普通に、と言うと失礼かもしれませんが、本当に普通に楽しんで読めました。
他人の家の鍵を勝手にコピーしてさりげなく戻し、家主の外出時間を把握して、その留守中に侵入。
我が家の様に利用する｢ヒル｣という存在。
その発想が自分にはまったくないものだったので、私って善良wと思ったりしました。
リアルにヒルがいたら、めちゃめちゃ怖いし腹立たしいし、きっと恥ずかしさまで生まれてしまうし、これって何の罰ゲームやねんって感じですよね。

新しい恐怖だと思います。

まぁ、そんなに都合良く複数の鍵が手に入るわけないやんとか、シャワー浴びた後の水滴とかどうすんのいちいち拭くのとか、細かいツッコミどころはあるんですが、全体的にスリリングで面白かったです。

ハコは普通の女の子だけど、ほどよくお人好しでほどよく自分勝手でほどよく悲劇のヒロイン思考で、なんかヒルになりそうだなと思わせられてしまう人物像です。
彼女には、個人的に特に大きな魅力が感じられなかった事が少し残念なんですが、そのちょっと残念な子が徐々に変化していく様がこの作品のテーマなので、彼女が主人公なのは正解なんだと思います。
対照的にカラはなんだかとても魅力的です。
なぜか男の色気が半端ないです。
悪い事してるのにかっこいいとかダメです。
人間、あんなに変わってしまうものかなぁという疑問はありますが…。

ラストは、なんかレビューでご立腹なほど気に入らない！って方が多くてびっくりしたんですが、ヒルという存在のイメージそのものな雰囲気で私は好きでした。
行間を楽しむとか、余白を楽しむとか、そんな感覚で読むといいかもしれません。

いい意味での裏切り

最初はただ留守を転々とする女の子のヒューマン的な話かと思って読んでいたら裏切られました。
いい意味で。
バスに乗り損ねて、大事故を免れ、実際は生きているのに死んだという告知をされた女の子。
帰る場所もなく、留守の家を空き巣のように渡り歩く日々の中で出会った同級生の男の子。
まさか命を奪う奪われる事に巻き込まれていくとは。
まだ最後までは読んでませんが、絵も上手くて読みやすく、話の展開もいいので読み進めていきます。

ヒルって実在するのでしょうか？
うちにも来てたらやだけど、気づかなければ何とも思わないだろうし。
これを書いてるのが2020年5月、コロナの影響で、時差出勤やテレワークが推奨されている時期です。
規則正しく出社する会社員が激減しているであろう中、ヒルにとっても災難だろうな。
そして、ヒルによりつかれないためにも部屋をキレイにしておこうと思いました！

葉子がヒルとして生きるようになった経緯も悲しい。
これから彼女がどう生きていくのか気になる。

あなたのすぐ隣にいるかもしれない

心霊、奇妙な話かと重いドキドキしながら読みました。
実際自身の知り合いに１人は｢ヒル｣がいてもおかしくない…といつのまにかストーリーに引き込まれていました。
何話目でしょうか、ネタバレするのは気が引けるので書きませんが
どこにでも誰にでも家庭の事情、育った環境の差、
嫌な事も楽しかった事も辛かった事も
周囲との人間関係など色々あったと思います。
｢家族｣｢兄弟・姉妹｣｢ペット｣｢恋人｣｢利害関係｣などなど
人と人との繋がりを作品を通して振り替えって前向きになれたような気がします。
過去の失敗、悲しい事辛い事を乗り切って一時的でも前進したい時、切り替えられる作品だと思います。

ハコが家庭や社会に自分の居場所を見つけられなかったように、
何の保証のない将来に、不安を抱え、生きていることの実感を持てる人は少ないと思います。
ダメな自分なんて消してしまいたい。無かったことにしたい。こんなはずじゃなかった。
逃げたくなります。逃げた先に本当の自分なんて居ないのに､､､。

いちどココロが社会からズレてしまうと人と向き合う勇気が消えて、独りのほうがいいなんて、嘘ついてる自分がいたりします。
寂しくせに､､､。

ハコが羨ましいです（笑）
カラに見つけてもらえて。
もう一度自分と向き合う勇気と背中を押してもらえて。

ハコとカラが幸せだといいですね♪

吸い込まれる面白さ

表紙の絵とは結びつかないくらい内容は、結構ミステリアスというか、心の闇を奥深くまで描かれてるというか…。まさに今この漫画が私の心にヒルのように吸い付いて離れません。続きが気になり、ずっと読んでいます。せっかく全話無料なので最後まで読みたいと思います。ハコちゃんがどんどん逞しくなっていくのも楽しいです。自分を見つめて、前へ進もうとしています。カラとの関係はどーなるのでしょうか？

映像化したい作品

全58話ですが、あっという間に読んでしまいました。無料の4話では想像できない展開でしたね。映像化したい作品だと思います。