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1 - 8件目/全8件

  1. 評価:5.000 5.0

    孤独死のさみしさ

    誕生を描く漫画があり、終末医療を描く漫画があり、そして、孤独死の後の物語。
    命を題材にした漫画が多くある作者さんですが、そのなかで最も静かな命との対話でした。
    すでにこの世にいない誰かの、汚れた暮らしのうつわ。
    ものに溢れていようとも、命は空っぽの部屋。
    ほとんど私物のない病院で、命が生まれ、終わる物語たちに溢れる生命の騒がしさが、この漫画にはなくて、それを淡々と見つめる冷静で穏やかな目が映し出す現実には主役だったはずの命がない。

    騒がしく生者が声を荒らげ、慌ただしく清掃が行われるけれど、死者はただ静かで、だからこの作品から受ける印象は静寂のなかにあり、命の終わりの悲しい一面を垣間見ることができます。
    孤独死はさみしい。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    このような死後の世界があるなら、どんなにか幸せなことだろうと思いながら読みました。
    老いは悲しいもののように思うけれど、生きられたからこそ迎えられるもので。
    そこにたどり着くまでに一番輝いた時があるのだと思うと、涙が抑えられません。

    ノスタルジックで温かな雰囲気と、人生を赦す優しさに満ちています。
    素晴らしい作品だと思います。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    消費される「可愛さ」

    アイドルとは言っても、いわゆる芸能人のアイドルだけではなくクラスのアイドルだったり「可愛い」を消費されていく女の子、そして、消費する存在である男性の間にある齟齬が物語を動かしてゆきます。
    日本のアイドル文化の根底にある可愛さの消費(あくまで「可愛さ」であり「美しさ」ではない)とその功罪が「ミニスカート」に集約され、大人としては居たたまれなさを感じます。

    この幼稚な日本の「可愛さ消費文化」が女の子を傷つけない未来になってほしい。願いながら読むけど、この漫画のリアリティあるクラスの男子たちがどう見てもすでに可愛さ消費に向かっていて、ゾワゾワします。
    やっぱり、だめなのかな。

    • 8
  4. 評価:5.000 5.0

    大人だからこそ

    私達が子供の頃も学校に行けない子はいたのです。いじめもありました。
    だからこそ、「知ってること」と思ってしまいがちで、それが怖いなと思います。
    あの頃と今、何が違うのか。そして何が同じで普遍的な本質なのか。

    漫画はフィクションですが、今、学校で傷ついて行けなくなってしまった子達のリアルが根底にはあるように思います。
    大人には見えてこない子供だけの世界で、子供に傷つき、そして子供に救われるストーリー。

    それが現実なんだろうけど、それでも救われないときは助けになれる大人でいるために、フィクションに触れるだけでも、知りたいと思います。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    押川さん

    押川さんのインタビューを読み、漫画にたどり着きました。
    リアリティーなんかない、これが現実とは思えない。特にクリスマスの話とか親が酷すぎて悔し涙が出るほどで。
    でも、押川さんの存在がリアルだからこれが現実なのかと腑に落ちてしまい、本当に辛いです。

    精神の病には個人の個性もあろうけど、やはり外的な因果があるように思える話が多いのが逆に救いかなと思います。
    誰にでも起こりうるけど、手の打ちようによっては最悪の事態は免れられるのかな?

    これからも永くつづき、多くを学ばせて頂きたいです。
    このような漫画を読ませて貰えてありがたいです。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    好きなんです

    透明なゆりかご同様に、滑稽さに対する眼差しの温かさが心地よく、心に沁みます。
    奇をてらわない、子供のような素直な切り込みと、諦念を伴う老人のような懐深さが同居していると感じます。
    この作者の漫画でしか出せない不思議な雰囲気です。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    生きづらさ

    発達障害者の生きにくさ、支える人々の苦労が伝わりました。
    漫画のなかでは面白くて、かわいくて笑えるけど、本当には大変な苦労があるだろうと思います。
    分かっていて、でもやはり自分の子供たちが怪我させられることを恐れてはらはらしたりもします。
    子供たちも難しさに直面しながら、障害をもつ子供たちに学ばせてもらっています。
    それがお互いの糧になることを願います。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    あたたかさが伝わります

    さすがに70歳はファンタジーだけど、年齢だけでなく「産む?産まない?」の岐路で命が選択されるのはリアルなこと。
    怖さを呑み込んで不安をひた隠しに産むことに突き進むゆうこさんの気持ちは痛いほど伝わるし、両親の愛を受けて育つみらいちゃんに、「生まれる」って素敵なことだと改めて思います。
    責任という言葉にがんじからめにしないで、世の中の母親に「産んでいいよ」「頑張ろう、力を貸します」って言ってあげられる社会ならもっと出生率上がると思った。
    誰の未来にも「絶対」なんてないし、確実に責任とれる母親なんていないよ。

    • 108
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