マイコインタビュー(前編):女優・マイコがドラマ『透明なゆりかご』で妊婦役に挑戦!リアルな撮影現場を振り返る!

マイコインタビュー(前編):女優・マイコがドラマ『透明なゆりかご』で妊婦役に挑戦!リアルな撮影現場を振り返る!

更新日:2018/07/24 10:00

映画やドラマ、舞台などで幅広く活躍する女優・マイコさんが登場! 彼女の最新出演ドラマ『透明なゆりかご』の撮影舞台裏や、自身が好きな渋すぎる漫画、好きな男性のタイプなどなど、内容盛り沢山で語ってもらいました!

生を受けて平穏無事に育つこと自体が奇跡なんだ

マイコ

マイコ

――産婦人科医院の厳しい現実を描いた話題作「透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記」 (沖田×華/講談社) がドラマ化ということで、最初の出演オファーが来たときはどう思いましたか?

あちこちで話題になっている作品なのでタイトルは知っていたのですが、出演するにあたって初めて読みました。温かくて愛らしい絵のタッチとは裏腹に、出産前後の裏側がすごくシビアに描かれていて、最初に読んだときは正直驚きました。

――特に、心に残っているエピソードはありますか?

親からD∨を受けていたミカちゃんが、自分の子どもの頃の母子手帳を宝物として大事に持っているお話(第7話「小さな手帳」)は泣きました。とても苦しくて切ないエピソードなんですけど、少し救われる要素もあって。

第7話「小さな手帳」より

第7話「小さな手帳」より

透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記
(c) 沖田×華/講談社

看護学科の高校3年生の×華(ばっか)は母親のすすめで産婦人科医院の見習い看護師として働くことに...

作品にはシビアなお話が多いので、自分としては、生を受けて平穏無事に育つこと自体が奇跡なんだと、良い意味で価値観や物の見方が変わりました。

――この作品は、カップルや夫婦間で女性から男性にオススメすることも多いそうです。

そうですよね。決して押し付けではなく、多くの人が知っておいた方がよい内容だと思いました。出産の裏側にはこういう現実があって、私はそれを知らずに生きてきたので、本当に勉強になったし、この作品に携われたことは貴重な経験だと感じています。

マイコ

マイコ

――今回のドラマで、マイコさんはどのような役柄を演じているのでしょうか?

ドラマ版では少しお話が変わっているんですけど、原作漫画の方で言うと第8話「産科危機」に出てくる沖縄出身の妊婦さんを演じています。妊婦さん役はこれまで何回かあるのですが、今回はより生々しいというかリアルなシチュエーションで演じたので、とても良い経験になりました。

第8話「産科危機」より

第8話「産科危機」より

透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記
(c) 沖田×華/講談社

――撮影を振り返って今どういう気持ちですか?

由比産婦人科の面々がすごく温かくて、人の優しさに触れ感動しました。妊婦で出産する役なので、カメラがまわっていないところでも手をさすっていただいたり、皆さん熱心にケアをしてくれたことが嬉しかったです。

マイコ

マイコ

――妊婦さん役で苦労したことはありましたか?

分娩台に上がったのが初めてだったんです。想像はしていたのですが、すごく大変で、改めて母親って強いんだなとしみじみ思いました。実際のお産だと痛みで何も考えられないそうですけど…。

――「いきむ」演技も難しそうですね。

出産そのもののシーンは無いんですけど、痛みのレベルや、どの部分が痛むのかなどを医療専門の先生に入ってもらって、事細かに教えてもらいました。特に医療系の作品は間違いがあってはいけないので、そのあたりはしっかり取り組んでいきました。

第8話「産科危機」より

第8話「産科危機」より

透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記
(c) 沖田×華/講談社

看護学科の高校3年生の×華(ばっか)は母親のすすめで産婦人科医院の見習い看護師として働くことに...

全10回のドラマの中で、私が出演する回以外のエピソードにも色んな事情を抱えた妊婦さんが出てきます。つらくてヘビーな描写もあるのですが、由比産婦人科の先生や看護師の皆さん、家族や周りの人たちの支えや温かさが伝わってくる、心にしみる作品になっていると思います。

マイコ

マイコ

――漫画や小説の実写化作品にこれまでいくつか出演しているマイコさんですが、そうではない作品と比べて演技のアプローチは変わるのでしょうか?

目に見えて絵や元の内容などのヒントがしっかり取れるので、自分の中で膨らんでくるものは多いです。まだそんなに多くの漫画原作の作品に携わったことがないので、また機会をいただけるのならば挑戦してみたいですね。

女優の仕事をするうえでのバイブル「ガラスの仮面」

マイコ

マイコ

――お仕事関係以外でも普段から漫画を読みますか?

もちろん読みますよ。小学校の頃まで遡ると、「ちゃお」(小学館)、「りぼん」(集英社)、「なかよし」(講談社)を友達みんなで回し読みしていました。自分でお金を出して、漫画を手元に置いておきたいってなったのは、大人になってからでした。そのキッカケの一つに「ガラスの仮面」 (美内すずえ/白泉社) があります。

――2014年・2016年の舞台版ではマイコさんが姫川亜弓役で出演されていた作品ですね。

ガラスの仮面」 (美内すずえ/白泉社) はこの世界に入ってから読み始めたのですが、当時通っていた演技レッスンの先生が仰っていたようなことがズバリ載っていて、すごく感銘を受けました。自分にとって教科書のような作品で、今でもお仕事で迷ったときは本を開いて、いつも救われています。

――女優としてのお仕事にかなり通じる部分があったんですね。

そうですね。特に舞台「ガラスの仮面」のときは、ポーズ、キャラクターの動作や仕草まで、たくさんのヒントが載っていて、演じるうえでとても助けられました。私にとってバイブルのような作品です。

写真:原恵美子
ヘアメイク:黒澤貴郎
スタイリスト:三塚亜以子

プロフィール

マイコ(まいこ)

1985年、東京都出身。2008年、映画「山のあなた~徳市の恋~」のヒロイン役に抜擢され、スクリーンデビュー。大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)や連続テレビ小説「おひさま」(2011年)などの好演が話題となった。ドラマや映画の他、舞台「ガラスの仮面」(2014年、2016年)では主人公・北島マヤのライバル・姫川亜弓役を務めるなど多方面で活躍する。2018年7月20日にスタートするNHKドラマ10「透明なゆりかご」では沖縄出身の妊婦役として出演。

◆NHKドラマ10「透明なゆりかご」2018年7月20日(金)スタート・連続10回
総合 毎週金曜 夜10時
【公式サイト】

https://www.nhk.or.jp/drama10/yurikago/

◆ジーアールプロモーション
【マイコ 公式プロフィール】

http://grpromotion.co.jp/talent/maiko/

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作者

小山喜崇

小山喜崇

昼は編集者、夜はイラストレーターとして働く。好きな漫画は、吉田戦車や和田ラヂヲ、漫☆画太郎などのギャグ作品。

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