【ネタバレあり】ギリシア式愛の闘争のレビューと感想

完璧じゃなくていい

「愛妾の娘」の続編。
七星先生の描く人物は綺麗だけでなく、表情の描き方が秀逸！複雑な形で笑う主人公の気持ちが直に伝わり、一話から胸がざわざわして締め付けられます。
ハーレクインの男性は基本完璧な人間(性格はともかく)が多い分、何を考えているんだこの男は…からの、弱さを吐露するニックは、本当に人間味溢れていて、ああもうベッツィと幸せになってね！と心の底から応援できます。

やっぱりニックも圧倒的に

言葉が足りない。全く、全然、最悪な程に足りない、足り無さ過ぎ。
生い立ちもあるのかもしれないけれど、子供を欲しがっているのを知っていながら、その妻に相談も無く黙ってパイプカット？！
私なら立ち直れない。自分の存在価値や存在意義なんて皆無になる。仕事も夜学も辞めて、何の為にここにいるのか、いたのか、なんて滑稽なんだと何にも自信の欠片も無くなって、立ち上がれなくなる。
クリストとベルがいてくれて良かった。
ニック、貴方は、自分の事しか考えていないじゃない。ベッツィの気持ちを考えている様で、全く、全然、これっぽっちも考えて無い！置き去りにして、突き放し、話し合いも放棄、冷たい態度と無言攻撃。
これからは、ちゃんとしっかり言葉にしてあげて。

理解できたが共感は難しい

辛い過去から、何も語らないニック。
何も語らないニックに不実さを感じるベッツィ。離婚は秒読みだったのに........

誤解は解けても、これからの生活は大変だろうなぁ。何も語らない、急に感情的になったり、空気が読めない旦那。頭では分かっていても、付き合っていくのはしんどい。

でも、離婚するつもりだったのに、パイプカットをやめた状態でHして妊娠させるって、なんか矛盾してるよねぇ

意外な真実

離婚の調停から始まるニックとベッツィのすれ違いのお話。酷い金持ちの旦那さまと思い読んでいくうちにとても不器用な愛に飢えた孤独な人ニック。苦労し続けたベッツィは真実の姿に気がつかず、少しづつ理解しあう2人。最初にキョーレツなパンチでラストでは意外な真実がまっています…ニックの不器用さが愛しい。

作者買い

リン・グレアムの原作が大好きです。男の人の描き方が格好いい。この話は、誤解で離婚しようとしていた男女の愛憎劇で面白かった。

ハーレクインの現代もの。
貧乏だけれど頑張って生きていたヒロイン。
お金持ちだけれども、幸せではなかったヒーロー。

言葉足らず

言葉足らずで片付けられないけど、奥さんが子供欲しいのは知っててパイプカットの話をしないっていうのはマジ酷過ぎ。

最終的にはハッピーエンドではあるけど酷いよ。

ハーレークインですね

言葉に上手く出来なさすぎて離れようとした2人。子供ができたことで、修復していく。ハーレークインらしいハッピーエンドですね。
作者も絵が綺麗で好きです

不思議。

最後に見せる傷ずっと見えない筈はないだろうに。
踏み込めないでいたのは、わかるけど。

そこそこ楽しく拝見しました。