5.0
泣きました
作者の作品はライトでコミカルで好きだったが、そういった他の作品とは毛色の違う当作。
最後の方は涙と鼻水でぐちゃぐちゃで、読み終わったあともなかなか泣きやむことができなかった。
自分は絵の道にはいないが、死ぬほど努力して得た資格と士業なのに、この先に行き詰りを感じていた今日この頃。でも、根性出して頑張ろうって思えた。
今日、この本に出会えて良かった。特に10〜30代の若い人におすすめです。
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作者の作品はライトでコミカルで好きだったが、そういった他の作品とは毛色の違う当作。
最後の方は涙と鼻水でぐちゃぐちゃで、読み終わったあともなかなか泣きやむことができなかった。
自分は絵の道にはいないが、死ぬほど努力して得た資格と士業なのに、この先に行き詰りを感じていた今日この頃。でも、根性出して頑張ろうって思えた。
今日、この本に出会えて良かった。特に10〜30代の若い人におすすめです。
今や漫画好きの女性なら必ず知っているだろう「東村アキコ先生」の、漫画家になるより前の少し変わった青春時代のお話です。美術の大学に行くために、美大受験予備校?で、少女アキコが後の恩師・日高先生に出会うところから、ストーリーは始まります。
とにかく、出てくる人出てくる人、個性的でキャラが濃くて、これがノンフィクションとは!と驚きと笑いの連続です。特に、日高先生は、脚色しているかもしれないけれどなかなか強烈な(失礼!)インパクトの持ち主で、こんな先生がいるなんて、もはや笑うしかありません。もちろん、良い意味で!
しかし、最後まで読み進めていくと、日高先生との日々がなければ、日高先生がいらっしゃらなければ、今の東村先生は存在し得ないのだと、強く思います。
学校の先生でもない人なのに恩師と呼べる人がいるって、すごいことですね。
絵画のことだけでなく、誰しも青春時代にあっただろう若気のいたりや、恥ずかしく甘酸っぱい思い出も盛りだくさんで、自分の青春時代も回顧されるような、時に胸が苦しくなるような、そんなお話です。
東村先生のファンはもちろん、老若男女問わず人生の岐路にたっている人、人生に悩んでいる人に、是非読んでいただきたいお話です。
私は絵を描かない人間ですが、先生にお会いしてみたいと思いました。
そして、先生に出会えた東村アキコさんが本当にうらやましい。
多分に先生を美化してる部分や自分を悪く言い過ぎなのでは?と思う部分もありますが、しみじみと胸に響くものがあります。
切ない…
最高にいい意味で。
東村アキコさんの作品はあっけらかんと楽しくて、大好き
でも、こんなに繊細で、甘酸っぱくて、激しくて、めっちゃあったかい気持ちを持ってる人なんだなって思って
ますます好きになった
なんでもないとこで笑ってんのに何時の間にか泣いてる自分がいた
時々それは大泣きになった
若い頃の至らなさ、あり得なく幸せな気持ち、夢でいっぱいの心と現実のさめた自分…
一番感謝したい大切な人こそ、重くて素直に伝えられない
一番大事な人なのに、何故か離れてしまった
具代的な当時の流行もさることながら、実体験はほとんどかぶってないのに考えてたことがすごくかぶっていて、ものすごく共感出来ました
共感出来れば、それは最高の感動であって、もう、それだけで胸がいっぱい
大人になって、若い頃をただ、あの頃に戻りたい!と単純に振り返るのでなく、心地よくほろ苦いのがすごくよかったです
読後感最高でした
ありがとう…(^-^)って作者さんに伝えたいくらい…
東村先生の人間描写の素晴らしさ。とにかく、笑って泣きました。40歳の大人なのに、少しのことでは動じない大人なのに、涙が溢れて溢れて…東村先生の学生時代に、自分のどうしようもない学生時代を重ねていました。どうしようもない時があって今がある。読んでよかった漫画です。
作者自身と恩師との物語ですが、何かに打ち込んだことのあるひと、諦めたりサボりたくなるときのあの双方向に引き裂かれる気持ちを味わったことのあるひとならすごく共感できると思います。
この話に描かれる出会いや別れにも感動しますが、それ以上に何かを頑張っている全てのひとに読んでほしい話です。
私も東京の美大を目指して美大受験向けの地方の予備校に通ってました。その時の先生がこの先生同様に荒々しく、課題ができてない生徒に空き缶、空き瓶が(!)飛んでくる、お昼にパン食べてたら「パンなんて菓子だ!飯を食え!飯!」と唾飛ばして怒鳴られる(理不尽すぎる笑)……今じゃあり得ないくらいスパルタでした(苦笑)。
そんな日々が嫌で仕方なかったのですが、これを読むとなぜかそんな日々も懐かしく感じました。
まだ無料分読み途中ですが、当時のことを思いだしながら読んでます。
金沢在住です。初めて太平洋側から嫁いだ3月、根雪があり寒く、市民が黒いコートを着ていることに驚いた事が懐かしい。いつも冬は曇天の土地です。金沢は美大生と交流も深い為、色々興味深く読みました。熱い、宮崎の恩師の先生の愛情が素晴らしい。涙無くしては読めません。わが娘も油絵に進みました。デザイン関係の仕事に進み、大変だけれど楽しいと言っています。私には絵心はないけど、やはり芸術は素晴らしいですね。
最初、ちょっとだけのつもりで読んでみた。
自分は、東京芸大を目指して、お茶美に通い、私立美大に行きました。お茶美も恐ろしくキャラが濃い芸大講師が沢山いて、朝から晩までデッサンしては、下手くそ!と、怒鳴られため息つきながら総武線で泣きながら帰る生活をしていたのを思い出しました。
安易に、あまり勉強が出来ず、絵を描くことが好きからはじまり、親の苦労も知らず、金銭を出してもらい美大受験していた自分を重ねて感情移入しながら読みました。
受験生の娘に、少しだけ読ませて、ママの受験生時代だよ。(笑)と、話したら、ママの受験は、あのときが一番絵を描いていたから、わからなかったけど、夢があったから、過ぎてから楽しかったって言うのが、なんとなく理解できたよ。と、言われました。
今、受験生の娘も、あのときちゃんと御礼を言っておけば良かったってならないように、今指導してくれている先生に全力で向き合ってみるよ。
先生が、逃げたくなるくらいね。
と、頼もしいことを言っていました。
大学に入学してからの部分はまだ読ませていません。笑
遊びまくったら、突きつけて少し目を覚まさせようかと思います。
買って後悔しない保証できる漫画です。
東村作品のコミカルな作風が大好きなのですが、これは作者の思い入れを感じさせる少し毛色の違う作品です。きっと日高先生に向けた手紙のような作品なのでしょう。綺麗事だけじゃなく、先生に向けた懺悔の思いや感謝の気持ちが飾ることなく語られています。しっかり学んでこられたからこそ、東村作品は絵が雑だけど、デッサンが乱れることがないのだと、なんだかしっくりきました。先生が漫画家になって、私は嬉しいですよ!きっと日高先生も。