みんなのレビューと感想「善悪の屑」（ネタバレ非表示）（3ページ目）

目には目を…

トラウマになりそうな残虐なシーンが度々出てくるが
復讐を実行する上では必要不可欠な描写だと思う。

自らの欲望で、人の命をいとも簡単に奪ったり
人の心を壊して死に追いやったりする人間が
たとえ捕まって法の裁きを受けたとしても
被害者の家族の悲しみは永遠に消えることはない。
奪われた命が戻ることなど、ないのだから。

復讐が正義かと問われたら、それは違うのかもしれないけれど
報われることのない思いを抱え、絶望の淵を生きるしかない人間に手を貸してくれるこの2人に救われて
一歩踏み出せる人がいる事も、事実。

爽快

グロイのが苦手な方には不向きかも。
大切な人を殺されたり、傷つけられたり。
でも相手が未成年だったり、逮捕されても何年かで出てきて平気な顔で生きてたりする。
最後は更生されて終わる漫画が多いけど
この漫画はそういう綺麗事じゃなく、やられたらやり返す。
表現がおかしいかもだけど、気持ちがいいです。
だからといって大切な人、時間が返ってくるわけじゃないけど…このくらいしないと犯罪はなくならないんじゃないのかな。

イジメ。

イジメはきっとなくならない。大人社会になってもイジメは起こる。この世からイジメが消滅することは絶対ない。大人は逃げ道があることを知って欲しい。子どもは世界が狭い、その中でしか生きられない。学校内のイジメは教師の目の行き届かない部分に潜んでいることが多い。だけどもし勇気を振り絞って相談して来た子どもがいたなら、全力で受け止めてあげて欲しい。勇気を振り絞ったのに、教師や大人が否定しまっては、子どもは自ら命を絶つしか見当たらないと思う。それぐらい狭い世界しか知らないから。この漫画は精神状態を不安定にさせる…。

悲しい

漫画で読むとものすごい凄惨で恐ろしい話だけど、これって現実にあって事件だよね。思い出すもん。
そして、現実はもっと怖くて悲惨。
復讐は許されるか許されないかといえば、人権というレベルでいえば許されない。でも、殺された人たちの人権は踏み躙られてる。
このジレンマ。

ただ、これだけ凄惨なことをしても平気な人達は、頭で更生しようとしても考えても、スイッチが入ったらきっとやってしまうだろう。
刑期を終えて出てきて、その辺にいると思うと怖いな。

キャラクターが良い

こういうアングラ系の漫画は某闇金くんしか読んだことないのですが、ただ暴力があるだけでなく主人公の仄暗い過去や割とおちゃめな部分のギャップが好きでつい読んでしまいます。
そもそもこの漫画は主人公が例の大物YouTubeｒに似ているという話題があって知ったわけですが、読んでみたら純粋に面白くて好きになりました。
相方のトラも乱暴なことを言いつつもカモの事が放っておけない感じがして良いコンビですね。

ぐろいけど

スッキリする話です。同情の余地がある場合もあるだろうが、ここに出てくるのは再犯はしても悔い改める事はないksばかり。先進国なんだから〜更生のチャンスを〜とか言う人間嫌いだわ。百歩譲って喧嘩の上ならまだしも、弱者を一方的にシぬ迄ヤル奴は更生のチャンスは要らない。後悔するのは発覚して痛い目にあった自分なんだよねそういう奴は。復讐は虚しいだろうけど、したいなら一生後悔するよりした方がいいとおもう。罪のない遺族が後追いやまともな生活送れなくなる人と再犯の追加の被害者数に対し悪人救済する必要あるのか？全然平等じゃない。

被害者や遺族であれば自分がどうなってもいいから復讐したいと強く思うこともあると思いますが、実際には色々な理由で当事者が実行することは難しいのかもしれません。
ただ、事件を心の中で反芻し考え続けた結果、復讐は必要ないと思う方もいるかもしれません。
それでも私はこの2人が現実にいてくれたら、と思ってしまいます。
被害者でないからこそ漫画の中で加害者が復讐を受けて苦しめば、これで良し！と思えるのでしょう。
実際、加害者の中には自分で反省することのできない人間もいるでしょうし、この作品は登場人物も好きで先を読みたくなるのですが、実際の事件をベースにしている分この作品の意義は何か？とも考えてしまいます。
今のところは事件に関係ないような読者が大多数で、想像の世界で決着を付けてすっきり！なのかなと思いますが、その先に何か掴めるものがあるといいなと思っています。

人は生きていると、アイツだけは本当に許せないと思うような人物が1人は出てくるが、現実ではそういう人ほどのうのうとハッピーに生きているという側面があるけど、そういう気持ちを少しだけスッキリさせてくれるような作品だと思う。そんな気持ちを抱えて生きている人が多い中、この漫画が高評価なのは頷ける。結構長い漫画ではあるが、一つの話が5課金くらいで終わってくれるから止めやすいところはいいと思う。但し一つの話が短い。

本当に屑しか出てこない

依頼に至るまでの経緯（事件）に目を伏せたくなる内容もありますが、見入ってしまいます。

この作品に出てくる、犯罪者達は本当に屑！
屑しか出てこないので、情も湧きません。
他の方もレビューされていますが、スカッとする作品。

復讐シーンは、遠回しに残酷な描写はあるものの、はっきりと描かれていないので苦手な方でも意外と読めるかと思います。

ただ、いくら恨んでも刑期に服していても、死んでも、殺された人は帰ってこない。
被害者遺族はずっと抱えて生きていくことになるのは変わらない。
作中ではリアルに当事者達のメッセージを伝えていると思います。

「外道の歌」の方から読んでしまったので、なる程なる程こう繋がっているのかとポイント追加しながら一気に読んじゃいました。

子どもや女性をターゲットにした事件は特に読んでいて悲しく、胸が痛みます。

もちろんこういった事件がなくなる事が一番ですが、実際にこういう人達がいてくれたらどんなに良いだろうと思ってしまいます。

死んだ被害者がかえってくるわけではないし、正しいことかどうかは分かりませんが、大事な人を殺されたら、捕まってでも相手を殺したくなると思う。

スカッとします。