5.0
妹よ?いや姉さんか
縁側で昼寝する男に、明日の結婚式を楽しみにする女が声をかける。ふたりの関係は家族なんだけれども、別れの前日に、なんとなく切ない空気が流れている。明日への期待と不安を口にする女に、素っ気ないけど安心させる言葉をかける男。古い作りの大きな家は、明日から男ひとりで暮らすことになる。お風呂で涙が溢れる男。最後の夜だから、お布団並べて寝るふたり。女は涙が止まらない。手を繋いで寝るふたり。弟のモノローグで、やっと、親代わりで育ててくれた8歳上の姉が結婚することがわかる。それまで???と読み、それを踏まえて、何度も読み返してしまいました。幸せだけどさびしいお話です。
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