2.0
放り出された異様さ
話としては、普通の感覚の読者なら、「そんなのあり?」と感じると思う。
それはいい。
それはいいのだが、一種の異様な関係を見せておいて、「その先」がないのが気になった。
「そんなのあり?」の後に、
「でも、何かすげえ!」とか、
「でも、何かゾッとした」とか、
「でも、何かいいじゃない?」とか、
そういう何かを、私は感じなかった。
「そんなのあり?」を、放り出しただけの印象を持った。
そういう作品だというのなら、まあ、仕方ないのだけれど。
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