【ネタバレあり】恋だの愛だののレビューと感想

「笑うかのこ様」よりも恋愛要素がたくさんあります。
椿くんのあからさまな態度にもかのこは気付かず、面白いです。
そして、キャラの濃い登場人物が多くて笑えます。

2人の関係性がもどかしい。椿君のわかりやすいアピールもかのこちゃんの自己肯定の低さから、まったく伝わらず。かのこちゃんは、地味だけど不思議な魅力にみんな引き込まれてる気がする。

「だの」

「友情より恋情の方が大事って　誰が決めたんです？」「大事なのは気持ちだから　名前はどうでもいいです」こう言ってのけるようになったのが、高校生の苗床かのこ。転校歴１０８回の成果？として特定の友達をつくらず、影に潜むフィクサー的な立ち位置だった彼女は、高校では何と生徒会長にまで昇り詰めました。一人の時間が長かったからこそ、そして、友達の大切さに気付いたからこそ、かのこの言葉や行動は、彼女そのものでブレることなく、周囲の心ある人たちを魅了して止みません。故に、椿君や矢吹会長のような「大物」を釣り上げて、生簀で泳がせていられるんでしょうねぇ…。(本人無自覚)
　それにしても、かのこはやっと「友情」に慣れてきたところなので、「恋情」についてはまだ扉の前に立ったばかり。でも、「椿君の隣に立っていたい」「俺は間近で　お前のことを見ていたいだけだから」と言い合える二人だから、これからも二人のペースで「愛だの恋だの」を育んでいくんだろうな。とりあえず、今のところかのこ様は、転校だの友情だの「だの」の部分に時間を割きたいそうですから…。どう生きるのか選ぶのは自分だということを、かのこの姿を通して考えることができる良作、星５でお薦めです。
　中学校編「笑うかのこ様」を読んでいなくても十分楽しめますが、かのこと椿君のそれぞれの成長をより楽しみたかったら、やはり中学校時代の二人に会ってきてからのほうがよろしいかと…。

王道パターンだけどやっぱりいい！！
タイトル変えて続編が出ているので是非合わせて読んで欲しい。桃ちゃんが好きです。

スゴく頭の切れるかのこだけど、恋にはかなり疎いみたいで、ましてや自分に向けられる好意には全く気付かないので、一途にかのこを思っている椿君はとても大変そう。その様子が面白いです。

かのこさんの鈍感さといったら筋金入り。
さんざんアピールしているのにまったく響いてない。
気の毒になるほど。
でも女の子がイケメンから溺愛される構図は、安心してみていられるし、ときめくしいいね。

むくわれない椿くんが良い

笑うかの子様の続編マンガ。ずっと周りにチヤホヤされ続けてきたイケメンが冴えないモブ子に振り回されるお話。なかなか恋愛に持ち込めず、不憫な椿に笑わされてます。かの子の強烈な個性の味を知っちゃったらそりゃ目が離せなくのも分かる。分かるけど、そんなに暴走して大丈夫なのか椿くん？最終的にはくっついて欲しいけど、このまま報われない椿が見ていたくもある。

おもしろい

ヒロインは陰キャのジメジメした感じなのかと思いきや、勘がスルドイ、頭の冴えた感じがおもしろい！ただ、色恋は残念なほどにズレてるのが、これまたおもしろい。椿くん、がんばれー！ってなります。色恋だけじゃない、友だちとか。人間模様も見ると、もっと楽しめます。

笑える学園漫画。前作の笑うかの子様よりラブ要素が入った高校編。
ひねくれてるけど頭の回転が良くて賢いかのこ。でもずっと傍から見てる傍観者だったから自分の事にはとんでもなく鈍感。椿くんは外見だけじゃなくて一途で男気があって優しくて本当にカッコイイ！いつもかのこに振り回されててもちゃんと付き合うし、お父さん的(？)心配したり溺愛ぶりが凄い！でもちゃんと男子高生でオオカミ的気持ちもあって…嫉妬したり触れたいと思ったり素直な感情が出てて好感しかない！
周りのキャラクター達も本当にいい！富中メンバーもだし、最初は敵だった放送部の城蘭部長や姫乃さん、新聞部、生徒会の人達、夢見さん、気持ち悪がられてるけど私はパソコン部部長の小田部も結構好き…。みんな魅力あるキャラクター。
あと、かのこはもっと生徒会長に気持ちが行くかなと思ってたけど全然で、椿くんを思ってバッサリお断りしたのはカッコよかった！
最後の終わり方だけちょっと駆け足というか一気に終わっちゃった感じだったので、それだけは残念だったので☆4で。もう少し2人の高校卒業後のストーリーもあったら良かったのに…。でも椿くんがあげた髪留めを使ってた女の子は2人の？…だよね？てことは…？？

結果的によかった

最初は苗床かのこという女の子の考え方が理解できず、あまり面白みを感じなかったのですが、後半はずいぶんと先回りして色々考えて動いているのだなぁと思いました。椿くんのびっくりするくらいわかりやすいアピールに気づかなかったのは、かのこちゃんがいつまでたっても恋愛ごとを面倒だと片付けてしまうのと、本当に自己評価が低すぎてそこまで考えが及ばないから。彼女の今までの生い立ちがそうさせてしまったのかもしれませんが、ようやく「変化」を受け入れられるようになって一層魅力的になりました。今まで一人だった子が友達との楽しみを知り、その関係性を壊すのを怖がるのは当たり前ですよね。勇気を出して一歩を踏み出せたのはやはり友達と椿くんの存在が大きいのだなと感じました。私としては会長・矢吹くんがかなり好きだったので惜しい気持ちもあります…。でも彼もかのこちゃんと出会い、また変化していきました。人は変化を恐れずにいくと一段も二段も階段を昇って魅力的な人間になる。と、ちょっと大げさかもしれませんがそう感じました。
長い長い紆余曲折、楽しく読ませていただきました！