【ネタバレあり】×一物語のレビューと感想

互いのことを考え直すきっかけに

様々な事情を抱えた三人が偶然出会います。
その後の展開は90年代のトレンディドラマそのものではありますが、結婚生活や夫婦について、とても考えさせられる内容になっています。
10〜15年前とやや時代設定が古いとはいえ、男性にありがちな考え方にも女性がやりがちな言動にも、どちらにもあるあるだなと反省共感させられます。
京子が「一緒のお墓には絶対に入りたくない」というシーンがあり、それが一番印象的だし衝撃的でした。色々考えさせられました。

上で90年代のトレンディドラマと揶揄しましたが、それでもドキドキハラハラさせられて、話としても面白かったです。
初めて最終話まで課金してしまいました。かなりオススメ。

こやまゆかり先生

らしい作品でした。結婚はゴ－ルではない事が改めて身につまされる内容です。男の人は一家を支えなければならないプレッシャ－、女の人は仕事に育児に家事まで。共働きなら夫婦が協力しなければやっていけませんよね？女性も男性並に仕事して、経済力があれば結婚しなくても楽しく人生を送れると思います。京子さんも結局クズ旦那と別れないのは子どもの為じゃなく、経済的に自立していないから先行き不安なんですよね。

35話まで読みました

こやまゆかり先生の作品はどれも引き込まれてしまって、続話続話…といきおいで買い続けてしまいます。
登場人物ひとりひとりがとても魅力的で、この物語は特にひとりにひとつずつ人生があることがはっきり描かれています。
｢この男はひどい！｣と思っても、誰しもどこかしらに少しは似た部分を持っているのではないでしょうか。

京子の気持ちが私はよくわかりました。
私の夫は以前、私に手を上げる人でした。
怒鳴られたり経済DVみたいなことをされたり、それでも離婚に踏みきることが出来なかった。子供のため？いいえ、自分に生活力がないから。独りで子供二人を育てて生活することが不安で仕方なく、堪えるしかないと思ってた。
でもね、女が本気で反撃に出ると 男は目を覚ますことがあるんです。
結婚して15年は辛い結婚生活だった。
でもそのあとの7年は少し良くなった。
｢もう、理不尽な我慢はしません｣と夫に宣言してからの3年は、夫が改心したので今まででいちばん幸せ。
まだ読んでいない話で、京子の夫婦関係がどう変わっていくのか楽しみです。
相手の女を訴えてやればいいのに！と思うし、浮気とDVの慰謝料ガッポリ請求してやれ！とも思います。

途中までしか読んでいませんが、離婚経験者なので色々考えさせられました。夫婦って片方だけが一方的に悪いなんてことはないし、両方の言い分を聞かないと分からないし、見る角度によっても色々変わるので、本当に難しいです。

残念ながら登場人物にあまり好きになれる人がいませんでした。特にみさきとしおり。

みさきは不倫相手とは結婚したいと言い、良介のことは好きなのに結婚したくないと言い、気分で物言ってるの？と言いたくなります。前の結婚の失敗から臆病になってしまう気持ちは分かりますが、勇気を出して踏み出さないと大切な人を失ってしまいます。

そしてしおりは強引に離婚しておきながら、いい男に変わった良介を他の女に取られなくないとか自己中すぎます。
しかも良介に真っ直ぐに気持ちをぶつけるならまだしも、みさきが身を引くように仕向けたり、良介の親や周りを巻き込んでよりを戻すように仕向けるやり口が汚いです。大嫌いです。

京子ははじめは嫌いだったけど、強くなって離婚しようと決めてからは好きになりました。
これからは京子を応援しながら読み進めます。

全員の立場が理解できます

女性陣で言うと3人。
自分の気持ちにまっすぐ生きるみさき、大切なもののために自己犠牲を厭わない京子、強くて努力家で凛としているしおり。
そういった魅力故、致命的な欠点もあります。みさきは感情的で不倫はするし恋愛脳で見通しも甘い。京子は徹底的に卑屈。しおりはプライドが高すぎて思いやりに欠ける。
それぞれのキャラクターの欠点と魅力が丁寧に描かれており、物語に説得力が持てます。
しおりが主人公みさきの恋敵になるので、あまりいい印象は持たれていないようですが、良介が一番悪いんじゃないかな…
良介がバツイチでも結婚したくなるいい男には思えませんでしたが、恋は理屈じゃなく感情で動くものだということも丁寧に描かれているので納得のラストでした。
また、京子さんの両親が離婚後もきちんと子育てできていたら、という世界線が育美ちゃんに投影されていたのではないでしょうか。
20年前の作品なので、今とだいぶ価値観が違いますが、夫婦思うところはあまり変わらないですね。

人それぞれの視点を見せてもらえる

夫や妻としてお互いに思いやりに掛けるにはそれぞれの視点での理由があって信頼や関係性が崩壊する様子がわかりやすく描かれてます
こやまゆかり先生はこういう色んな立場の視点からの人生を描くのが上手なので読んでてなるほどなーなんて思ったりします
家庭を築いていくのにお互いに自分だけが一生懸命になってしまう構図は結果的に一緒にいるメリットにならないしね
それでもそれぞれの幸せへの選択をして新たな人生を歩もうとする仲間の集まりみたいなのは個人的に好きです
ただヒロインは不倫相手の奥さんを傷つけたのに慰謝料もなしで別れたってだけなのはのはさすがに相手の奥さんが気の毒過ぎたかな
夫も夫でストレスの湿疹で辛かった時に誰より支えてくれた奥さんなら余計に裏切ったらダメだよ

無料分を読みました
みさきは田所さんを良い旦那さんと評価していますが、不倫している人をなぜ高評価できるのか…
みさきの元夫は確かにみさきマカセというか、家事介護丸投げ状態でしたが
手伝ってくれる人なら浮気夫でもいいのか、そんな事はないはず
みさきに共感できないし、田所もパートナーとして不適格だし
良介さんは女々しいし、良介の元妻も好めない
京子さんも我慢ばかりして旦那に足もと見られて、自業自得
子どもの為の我慢と言えば聞こえはいいけど、そのレベルなら使用人のようだし
子どもだってビクビクする暮らしになるよ
どこを見渡しても最悪な印象だけど、それがこの先どうなるのかは気になるところで★４つ

要所要所で泣きそうになります。

夫婦になって
男性は外の仕事を
女性は専業主婦か
働きながら家事を

女性が専業主婦であったとしても
家政婦やお母さんと思わず
大切にしてあげて欲しい。

幸せにしてあげたいと思って
結婚してくれたのかな？
って思っていたのに。
あれ？私、便利に使われる為に結婚した？
と、感じる。

実際、この様な家庭は多いのではないか？

ぜひ、家庭を持つ男性側に
読んでもらいたいが
うちの旦那さんも
読んだりしないわ。

読んで欲しい
たくさんの人の目に心に伝わり
夫婦の大切さを広げていきたいです。

ついつい読んでしまう

離婚は結婚の3倍のエネルギーが有ると主人が言ってたのを思いだします。三組の離婚を上手く書いてます。シングルマザーになるのは本当に大変であり、まず経済的問題であることが身にしみてわかり、この問題で皆躊躇するのですね。ヒロイン達はそれぞれ我慢の果てに離婚したわけですが、その後別れた夫とよりを戻したくなったシオリの、子供や親を使って元夫の気を引こうとする身勝手さは腹がたち、それに毅然とした態度を取らない夫のリョウに苛立つ。また、幾ら離婚で傷ついたとは言え、結婚しないでこのままリョウと付き合いたいというヒロインは、ちょっとねーと、、、
京子が追い詰められた後、敢然と立ち向かうのが小気味良い。ポイント気にしながらついつい読んでしまうのは絵も上手いからですね。

つい全部読んでしまいました

最初は主人公の不倫がなんだか嫌で、あまり感情移入できなかったけど話の運びがとても上手でついつい引き込まれて読んでしまいました。
さいきん子供を産んだ身としては、ラスト、やはり子供が可哀想、いくら父親が自分のこと大切に思ってくれてても別の人と暮らしてるのは嫌だよなぁ。。。という気持ちが否めなかったけど、結ばれたことにホッとした気持ちもあります。