みんなのレビューと感想「ケーキの切れない非行少年たち」(ネタバレ非表示)(3ページ目)

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  1. 評価:4.000 4.0

    本当に・・・やりきれない

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    児童福祉の仕事をしています。
    この物語にあるように、若くして犯罪を繰り返す人たちの中には、先の見通しが立てられない、知的にも精神的にも幼い者がたくさんいます。それらは、もちろん先天的なものもありますが、そのほとんどが、劣悪な生育環境下で、適切な養育を受けられないことによる経験不足だったり、認知の歪みだったり、PTSDだったりです。
    つまりは負の連鎖です。その連鎖を断ち切るには、ここに出てくる六麦先生のように、じっくり話を聞いて、信じてくれる大人が必要なんだと思います。
    犯罪はいけません。でも、その背景にどんな事情があったのかを汲むことは大事だと思うし、偏見を減らすことに繋がるのではないでしょうか?
    もっと、いろんな人に知ってもらいたい作品だと思いました。

    • 9
  2. 評価:5.000 5.0

    今、社会で問題になっていること

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    今、犯罪を繰り返してしまう「累犯犯罪」というものが問題になっています。近年の研究によって、受刑者のうち累犯者については軽度の知的障害や発達障害を抱えている人が多いことがわかっています。私も大学で少年犯罪を勉強していたので、このマンガはとても気になっていました。

    このマンガはその問題を少年院や少年鑑別所を訪問している精神科医の視点から見つめているものです。少年たちが訓練する事で協調運動ができるようになったり、共感性をもてたりしていくと、応援したくなります。

    このような社会問題を知っていただくために、ぜひ読んでいただけたらなと思います。

    • 8
  3. 評価:4.000 4.0

    NEW
    原作から

    もともと原作を読ませて頂いていました。子どもだけではなく、身近な大人も目に見えない苦しさを抱えているのかな、と考えさせられます。
    何とかして救われてほしい、報われてほしいと思う一方で、自分の家族や大切な人が万が一傷付けられた場合、どう思うのだろう、、。
    んー、、本当に考えさせられます。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

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    著者の宮口先生は児童精神科以外にも幅広く研究されご活躍されています。

    普通学級に通えるボーダーな知的障害の子供が感じる生き辛さ、大きくなっていくうちに深めていってしまう孤独孤立、社会に受け入れてもらえず自分も受け入れられるキャパが狭い…
    そしてそんな状況で起きてしまう悲しい事件。

    頑張りたくても頑張れない、どう頑張ったら良いかが分からない、どう表現したら良いかが分からなくて犯罪をおこしてしまった子供達が描かれています。
    考えさせられる作品なのでおすすめします。

    • 7
  5. 評価:4.000 4.0

    もっと世の中に広まって欲しい

    こういう障害を持った本人たちが辛いのはもちろんだとは思いますが、
    その本人たちの周りの人間も、理不尽なとばっちりを受けて地獄の苦しみです。特に閉鎖された空間(家庭のような)で、普通の常識が通用しないめちゃくちゃで残酷なイジメを繰り返されると、障害を持っていてかわいそうだなんて思えません。犯罪レベルのことをしてくれれば捕まるでしょうが、捕まらないレベルでやり続けているような気の小さい残酷な同様の人々が世の中にはいて、たくさんの人が地獄のような毎日を送っているのを、なんとかして救えるシステムを作って欲しいです。

    by 匿名希望
    • 8
  6. 評価:4.000 4.0

    問題の切り取り方が良い

    少年院の入院者に軽度知的障碍を持つ者が多いという、問題の原因の一端を踏まえた物語の展開の仕方に納得するお話です。少年院を退院した後のサポート体制など支援の仕方を考えるうえで、この漫画を読む人が増えて一般の理解が深まればその一助になることもあるのではないかと思いました。
    ともあれ、障碍を抱えているだけでも大変なのに更に厳しい家庭環境に晒されて生きざるを得なかった少年の心情を考えると、「罪を憎んで人を憎まず」という言葉の意味がわからないでもないなぁと感じました。

    • 8
  7. 評価:3.000 3.0

    NEW
    見過ごされてきた少年たちを救う

     軽度の発達障害やグレーゾーンは、見過ごされることが多々ある。サポートがあれば良い方向に進み、活かされる能力がある。社会はいわゆる普通の人、大多数の人が生きやすく作られていて、そこから外れた人への受け皿は少ない。微妙な人ならなおさら。このままでいいのか、考えさせらる。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    勉強になる

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    門倉恭子のくだりを読みました。この子、親としてどころか社会の中でやってくの無理だろ、と思いましたが、更生プログラムの助けを経て、ラストでは無事立派なお母さんになってて感動しました。知能指数は低くても、いいお母さんになりたいという強い意志と素直さで、言われた事を頑張って受け入れて実行していったんですね。社会福祉が、助けを必要とする人に対して有効に機能している好例が見られて、とてもスッキリとした気持ちになれました。

    by 匿名希望
    • 6
  9. 評価:2.000 2.0

    非常に読みずらい

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    読みずらいのは字が小さいのに拡大できない(サイトの問題)と、内容から。

    障害があるのに気付かれないのは親の怠慢だと思うけど、その親も障害があるのかもしれない。じゃあ誰が気付けば良いの?
    何の解決策も示していない。

    障害があるからと言って罪を軽くしていいとは思わない。被害者には関係の無いことだからね。

    by 寒々
    • 12
  10. 評価:4.000 4.0

    NEW
    切なくなってきます

    タイトルをみて、まさか、と思って読み始めたのですが、話が進んでいくうちに、確かにそうなのかもしれないな、と感じるようになりました。知ったところで、自分になにかできる訳ではないけれど、知ることでいつか何かできるかもしれないと思いながら読み続けています。

    • 0
全ての内容:全ての評価 21 - 30件目/全2,587件

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