3.0
おとぎ話の現実は
こんなもの、というエログロいお話。知性の有無を暗に問うているようだ。おとぎ話の中では悪者的な存在も見方を変えれば善人。普通の人間社会で普通より豊かな暮らしをしていた親指姫は、自分を褒め称えてくれないモグラ的な盲目の夫をステル時、自分が何かを失うのを感じる。これがどんなものか、はっきりさせることが出来るかどうか、そう自分を育てておく必要がある。夫に自分の望みを告げていれば、一般に言う幸せな一生が続いただろうに。花の国は父の存在が不可欠。先行きは明るいとは思えない。
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