5.0
とても良いお話でした
このところ読み始めてるドルチェコミックの中で、このお話が一番良かった。心に残りました。確かに題名どおりなりゆきで二人は共に過ごすようになるけど、アリシアは純情な女の子でライナスも段々とアリシアを本気で愛していくところがとてもいい。ライナスが、アリシアのことを必ず守る、と言って彼女がピンチのときもしっかりライナスが守る。ライナスのカッコよさに惚れ惚れでした。そして政治的な問題。ライナスの兄がそこまでライナスを憎んでるシーンは読んでいて切なかった。ライナスは兄が自分にしてくれた事に感謝してたのに、実は兄はライナスのことを傷つけたり痛い目に遭わせるためにひどい事をしていた。ライナスが可哀想だったけど、アリシアが側にいて悲しみを共有しそして二人で乗り越えていこうとする。ライナスの家はいろいろな問題があるんだけど、それとは対照的にアリシアの家は家族のトラブルもなく、兄や姉も優しい感じであたたかな家族でいい感じ。使用人たちの様子もコミカルに描かれています。ライナスがすんなりアリシア宅に一時的に住めたのも、彼女の両親が都合良く旅行中という事で、そんな諸事情もあってライナスとアリシアは愛を深めたわけですね。いろいろあってライナスの義母は幽閉の刑、ライナスの兄はどうなったかは描かれてませんが、ライナスとアリシアがちゃんと一緒に暮らしていけるハッピーな終わり方で良かったです!
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