3.0
40年ほど前の東京グランギニョルの舞台を劇画化したもの。人間性否定の機械文明と共同体的絆が破壊されゆく時代背景の下では確かにこういったディストピア的な破滅美が現実味を持っていたが、さて、今日振り返って読んでみると、近視眼的な視点がやや鼻についてしまうことは否めません。大破壊のもたらした傷を生々しく引きずっていた時代の、新しい価値観を模索しようともがく懸命さが遠くに透けて見える気もして懐かしい。
- 1
40年ほど前の東京グランギニョルの舞台を劇画化したもの。人間性否定の機械文明と共同体的絆が破壊されゆく時代背景の下では確かにこういったディストピア的な破滅美が現実味を持っていたが、さて、今日振り返って読んでみると、近視眼的な視点がやや鼻についてしまうことは否めません。大破壊のもたらした傷を生々しく引きずっていた時代の、新しい価値観を模索しようともがく懸命さが遠くに透けて見える気もして懐かしい。
少年たちのナチスドイツへの憧憬が凄まじい。頭の中でのことを、3D化してしまうと、こうも残酷な現実になるのだろうか?しかし、作者は最後まで美しさを描くのを捨ててはいなかった。ロボットが感情を持つということが、救いの手になるのか?逃避、同性愛、性愛、ファンタスティックに描かれている。
何時の時代の話しなんだろう。だけど、地下?の下の建物?なんか怪しい団体。世の中には知ってはいけない事が山ほどあるんだね。
原作は、東京グランギニョルという劇団の舞台です。
1980年代の舞台なのですが、何を考えてるのか、ぶっ飛んだ世界観の残酷無情かつ狂気にあふれた少年たちの物語にとても引き込まれます。
原作はBLはないのですが、
こちらの漫画は、BLあります。
個人的に、原作のように、何を考えてるのか掴めない少年たちでいて欲しかった。