4.0
学生時代なんども原作を読んで、「自分は太宰と同じ人間失格だ」なんて、妙な共感をしていたが、この作品は随分アレンジを加えられており、クソ感はそのままですが、「こいつと同じではない」と思えました。
ただ、幼少期に性的虐待を受けた人間は、自分も周りも大切にするのは難しいという傾向がありますね
大宰もその犠牲者なんですよね
久々に原作を読んでみよう。
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学生時代なんども原作を読んで、「自分は太宰と同じ人間失格だ」なんて、妙な共感をしていたが、この作品は随分アレンジを加えられており、クソ感はそのままですが、「こいつと同じではない」と思えました。
ただ、幼少期に性的虐待を受けた人間は、自分も周りも大切にするのは難しいという傾向がありますね
大宰もその犠牲者なんですよね
久々に原作を読んでみよう。
さすがの画力と迫力で、太宰の絶望的な世界観をうまく表現出来ていると思います。
終始憂鬱な空気が漂っていて、あの小説を初めて読んだときの、衝撃と、なんともしれない劣等感を思い出して、当時の悩ましい高校生の自分と、今の社会人になった自分との心境の差をこの漫画を通して再確認した作品です。
それにしても、幸が薄い人ってなんか惹かれるんですよね。魔力です(笑)
伊藤潤二先生の作品が中学生のころから大好きで、学生時代は読み漁っていました。
忙しくてしばらく遠ざかっていましたが、久しぶりに読みました。今までの作品とはだいぶイメージが違います。これはこれで、おもしろいのですが、先生ならではの独特の気色悪い世界観があまりない印象です。また、あの世界観のマンガを読みたいです。
人間失格の小説よりも、リアルな感じで読みやすいし、分かりやすいけど。
ほんとに子供のころ、お手伝いさんたちに色々されて、
こんな感じやったんかな?それなら、ひねくれた性格になるし、児童虐待の被害者になる。もし、児童虐待の被害者にならなかったら、もっと良い作品をたくさん書いて世に残せていたはず。
かわいそうやな。
この作家さんは、迂闊にも幼少期に読んでしまい(しまい、といいたいです!)、未だに夢でうなされる有り様です。子どもには怖すぎました。
今回、久々に拝見しましたが、まさかの小説漫画化で、そこにびっくりでした。。なんとなく、そんなことされない方と思っていたので。おそらく、太宰と同じく紙一重な天才なのだな、と感じます
暗くて怖い話を引き立ててます。文学や小説を読んでいるようで次々と購入してしまいます。主人公は表面だけ客観的にみれば人間のクズなのかもしれませんが、過去の酷い経験や生まれ持ったもの等、主人公がこだわった人として魅力的なものをもっているなと感じてしまいます。主人公が最終話へ向かいどのように生きていくのかに魅了されます。
若い頃に読んだつもりでいたのですが、酒好き女好きでなんだか良くわからないけど、死にたい人だったのかなぁ?と思っていましたが、子供の頃からお金持ちで優秀で、確かハンサムでもあったと思いますが、何故自殺されたりしたのかなぁなんて改めて興味がわきました。続きが読みたいです。
人はもろい。
人は弱い。
人は一人では生きていけない。
人は心の拠り所を求めてるんだなと感じます。僕自身も同じように、弱いこと脆いことを自覚して、惨めな部分も受け止めて生きていけないと思いました。
結局逃げたところで逃げた先も同じ世界の一部なのだから。
人間失格って、こんな話なんですね!
漫画っていいですね。わかりやすいし。主人公、いたって普通で、むしろモテて、普通だったら楽しく人生を歩めるのに、不要な葛藤のために人生ソンしていくんですね。人の二面性、弱さ、誰しもありそうなところが、文学作品たる所以なんでしょうか。
太宰治の小説を元にした怪奇漫画です。原作では竹一は自殺しないし、下宿屋の姉妹を妊娠させたりしていません。原作にはない怪奇幻想を散りばめながらも、主人公の発達障害的な心理描写は原文を引きながらよく表現できていると思いました。登場人物がところどころで妖怪化しているのが面白い。