【ネタバレあり】マトリズムのレビューと感想

怖い、、、

なにが怖いって、やばい仲間がいたりとか、そういう世界にいなくても、ただ普通に生活していたとしても、ちょっとしたきっかけで足を踏み入れてしまう可能性があるんだというところでした。
主婦の話は本当に身近で、別居をきっかけに子供をかかえて、不安定になっているところにママ友からの栄養剤と渡される、、、
正常な判断ができないときだからこそ、その隙間にふっとはいって、一度やったら戻れないというのが本当に怖く、大切な子供のことも忘れてしまうという、、、
泣けました。

そしてインターネットがここまで進んでるのだから、子供たちだっていつ狙われるかわからない危険と隣り合わせの世の中になっていると思うと怖くて仕方ないです。

単純

この作者の方の作品は絵も話もいい意味で単純で分かりやすい。
マトリズムもほんとその辺にありそうな話や実際にあったような(芸能人の子どものクスリ、警察官銃殺etc)ことを例にした話もあり、ほんと読みやすいです。
登場人物も限られているので混乱することもなく分かりやすい。
被害者が悪いのはもちろんなのですが｢あ～そんな簡単な流れで手を出してしまうんだなぁ｣と気持ちが入ってしまいます。
くどくなく、変に凝ってもないので、読みやすく好きな作品です。

好奇心や安易な気持ちで手を出す人が多いんだろうなぁと思っていたけど、旦那が浮気した、子供のいる主婦の話は読んでいて心が痛かった。
旦那が家出して奥さんは精神的にボロボロなのに、子供との生活を守るため頑張ろうと気を張ったのが辛かったんだろうな…と思う。そんな中、頼った相手がたまたま薬を持っている人で……本当にたまたまだったのかもしれないけど、そんな身近な場所にまで薬は蔓延していると思うと恐ろしい。
どんな時・どんな状態でも手を出さない強い意志を持たなければいけないと思う。
薬物に手を出すきっかけって現実も案外こんななんだろうなぁと思って読みました。

ただし主人公、一番最初の話でやっちゃってたけど人を殴ったりするのは絶対ダメ。
麻取なら、薬物の恐ろしさをきちんと諭してあげてほしいと思った。

タイトルがわかりやすくて良い

画は苦手ですが、薬に溺れる可能性は誰にでもあり、キッカケさえあれば弱い人は手を出してしまう。私も心が辛いとき、アレをを打ったら世界がキラキラして気持ち良くて何もかも忘れられる極楽浄土のようだと、漫画や雑誌の受け入れですが、そんなに良いのなら試してみたい……嫌な現実が忘れられるならと何度も思いました。でも、実際は薬もやらない。普通は一度門を開いたら地獄の始まりというのを知ってるから。作中に出てくる人もこまくごく普通の人ばかりで、不思議なのはどこで錠剤が作られてるのか。製造場所を潰せばいいと思うのは自分だけ？物語は読みやすくて良いです。

作者さん読み

他の作品からこの作者さんが好きになりました。顔もハンコ顔で皆同じように見えるしテーマや題名も怖いので読む前は抵抗ありますが内容は深いものばかりで引き込まれる。この作品も表紙が怖くて中々手が伸びなかった（笑）

身近に薬物が流れてると思うと本当に恐ろしい。他の方のレビューにも多いように特に主婦がママ友に栄養剤といって受け取って手を付けてしまう回。とても怖い。
フリーターの恐らく捕まって免れた人は良かった。やろうと思ったタイミングで家族から電話が来たり逮捕されたり笑
神様がやめろと言ってるとしか思えない。

なんだか

リアルにある事なんだろうな〜って感じです。

主人公のマトリコンビの行動はちょっとありえないけれど、薬物にハマる最初の最初は人それぞれでリアル。
最初の有名校の大学生・小宇宙くん。わざわざDQNネームにする意味は無いかなとは思ったけど、売人やってて『クスリやるやつと俺たちは別』なんて考えちゃうアホさはDQNそのもの。

まだ数話しか読んでませんが、売人が売人になったきっかけから捕まるまでの所があるなら読んでみたいです。

色んな人物の物語、、、

広告などで、お薦めされて、読んでみた作品。マトリズム、マトリという言葉があるのも知らなかった。きっかけはなんであれ、違法薬物ダメなものはダメ。それぞれ人物にもストーリーがあるのかも知れないが、現実には簡単に入手できるものでもないだろうし、何かに依存したり、何かに沼らないように考えさせられる

好奇心や安易な気持ちで手を出す人が多いんだろうなぁと思っていたけど、旦那が浮気した、子供のいる主婦の話は読んでいて心が痛かった。
旦那が家出して奥さんは精神的にボロボロなのに、子供との生活を守るため頑張ろうと気を張ったのが辛かったんだろうな…と思う。そんな中、頼った相手がたまたま薬を持っている人で……本当にたまたまだったのかもしれないけど、そんな身近な場所にまで薬は蔓延していると思うと恐ろしい。
どんな時・どんな状態でも手を出さない強い意志を持たなければいけないと思う。
薬物に手を出すきっかけって現実も案外こんななんだろうなぁと思って読みました。

どうやってはまっていくのか

子供を殺してくださいという親の漫画が面白かったので、作者さんの別の作品を読んでみました。
なんで薬物がなくならないのか、蔓延するのか、この漫画を読むと少し分かる気がします。
人の心のちょっとした隙間、寂しさ、無力感、孤独、否定的な感情にスルッと入ってくるのが薬物。
最後、クスリをやってしまうのか、やらずにすむのかはそれぞれの人間の尊厳が試されているような気がします。まけちゃだめー ！と思いながら読んでます。
主人公の草壁さんもなにか訳ありですが、本気で薬物をなくすために戦っている人物だなと思います。

読んでほしい

色んな世代の人に読んで欲しい。ネット社会の今、薬は誰でも簡単に手に入るんだなーと知りました。興味から始まり、薬を試す人、知人にビタミン剤と渡され、違法薬物をもらい、ハマってしまう人。こんな風に簡単に手に入るとは思ってませんでした。そして一度でも試すともう一度試したくなる……恐ろしい物だと改めて実感しました。好奇心から始めようとしている人がいたら一度この漫画を読んで止まって欲しいです。