みんなのレビューと感想「血の轍」(ネタバレ非表示)(2ページ目)

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  1. 評価:5.000 5.0

    怖いし気持ち悪いし禍々しくて無理!

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    無理無理無理!と言いながら読んでしまうが、本当に一気に読むのは無理である。
    そもそも冒頭、ゆっくりのどかに始まる田舎の生活、これがのどかに感じられれば感じられるほど、最初の凶行の恐ろしさとのギャップがすごいと思う。
    隅から隅まで手描きっぽいのもネチネチ感を増していて気持ち悪い。
    絵が端正でいい意味で平凡(わざとだと思う。この作者はいつも微妙に絵が違うので)な絵柄なのも怖い。
    こんなに怖い漫画があるか?程度としてはあるのかもしれないが、この作品の怖さはなかなか稀有な重さだと思う。肩にずっしり何かがのしかかるような嫌な気持ちになる。

    by eisbein
    • 3
  2. 評価:5.000 5.0

    独特の間合いと余白

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    いわゆる毒親ものだけど、絵のセンスが素晴らしい。
    夫の無関心、無神経から、子供の溺愛や執着が高じてしまったのかと思っていたが、幼少期の記憶の蘇りで、生死に関わるような直接的虐待ご明からになって、かなり驚きです。
    愛憎相まって、常人では理解しがたい矛盾がありますね。

    母親から拒絶されたくないという、子供の無意識が瞬時に虐待の事実を封印してしまったところは、胸が締め付けられるように感じました。

    柔らかい光あふれる世界で、美しい母親の微笑。
    いかにも幸せな家庭のようでいて、朝ごはんは、あんまんか肉まんの2択。部屋も片付いておらず、そのちぐはぐさの間に、独特の間合いと呼吸があって、怖いなと感じてても、読まずにはいられないです。

    by 匿名希望
    • 3
  3. 評価:5.000 5.0

    最新刊まで読みました

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    気になり週刊誌の最新刊も読んでいます。最新刊はクラスから浮いてしまった誠一を吹石が助けた。
    吹石のおかげで誠一は毒親の母親から完全に決別できたとおもう。
    吹石はずっと誠一が気がかりだった。
    ありがたい。
    誠一は一郎と2人で生活していくことなるのだろう。
    あとは、3歳のときに高台で母親から落とされたときの状況、骨折していたから病院へ行ったのだろうか。死んでる猫の伏線の回収などかな。これからは母親の過去の育った環境の話もあるからな。色々とまだまだ気になります。

    by 匿名希望
    • 3
  4. 評価:5.000 5.0

    しんどい

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    最新話まで読みました。
    一言で言えば、毒親の話です。主人公にとって、生きている限りつきまとってくるレベルのトラウマです。
    母親にも生い立ちの過程で何かがあったのでしょう、結婚した時点で既に病んでいた可能性は極めて高いと感じました。穏やかな日常の歯車が突然狂ったのではなく、なるようにしてなったのだと。
    主人公の男の子が気の毒で、心が痛いです。物語の序盤では、あの母親を持っていてもせめて学校では友達や彼女と明るい青春を過ごすことができたであろう立ち位置にいたのに、あの日、崖で母親が決定的な行いをしてしまったために、どうやっても自分の心のひずみを治せなくなってしまった。
    主人公は長く苦しむことになります。そして母親はどんどん崩れていきます。もう、悪夢のようにどんどんと。

    • 2
  5. 評価:5.000 5.0

    こういう人本当にいる

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    私の彼の母親も全く同じような人です、それがきっかけで毒親についてよく調べていましたが、こういう人、本当にいるんですよね、しかもかなり。そういった人のエピソードを見ると本当に気持ち悪いものばかりで…息子を愛しているようで自分の欲を満たす物としか見ていない、そういった母親に育てられた子供も、大人になった時にその影響が出て、生きる事に躓いてしまう…。その現実がよく分かるお話で、とても面白いです、いわゆるムスコンな人達に読んでもらいたいです。

    by 匿名希望
    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    ホラーに近いゾッとする作品

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    押見さんの作品はほぼ読んでますが、人物の描写が本当に上手で(キャラ含めて)すごく惹き込まれます!!
    見たくないのに、見たくなるというか…(笑)

    今回は
    独特な訛りと映像のような描写が
    誰かの記憶をもとに描かれてる風で、余計にリアルを感じます。
    静子の微笑みや目に力が入ったときの表情がとても恐い。

    「家庭」という空間から逃れられず、親に従うしかない子供時代。
    子として、親へ気を遣う瞬間。
    誰しもが経験したことがあるであろう日常での、静一の人生が一変する恐怖。

    目が離せません!恐いけど、気になる!!

    by poppo3
    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    誰のせいなのか何が悪いのか

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    嫁いでからの自分の孤独を息子を溺愛する事で誤魔化してきた果ての崩壊を描いた物語り。
    毒親というのは子供の為という思いが行き過ぎて子供の人権を踏みにじり、成長を妨げ、また愛情をはき違えて自分の思いを押し付けるだけの愚かな親の事ですよね。しかし、この母親は義理の甥を崖から突き落とすという犯罪までおかしても罪の意識もないという狂った人間。もしかしたら突き落とした瞬間に狂ったのかもしれない。いずれにしてもこの人を裁ける法はもう無いだろう。そこに怖さがあると思う。放っておいては次の犯罪につながりかねないし、息子の健全な発育にも悪影響しかない。
    どうしたらこの母親を止められるのか。自分と息子の世界に入り込む全てを排除しようと息子の女友達にも手を出そうとするこの狂気を誰が止めるのか。中学生の息子にはあまりにも荷が重すぎる。
    そこで読み手を一番イライラさせるのが呑気な父親だ。おそらく子育てを母親に丸投げし、家事も手伝わず、空いた時間は全て自分の為に使って来たのだろう。結婚しても自分の家庭よりも親族を優先し、妻の変化にも無関心。今現在も妻の孤独の意味がわからず、狂気にも気がつかず、息子の吃音にも無頓着。姉に息子の変化を言われても何もしない。こんな男はそもそも結婚するべきではないのだ。結婚して身の回りの世話をしてもらうなら自分の役目をきちんと果たさなければいけない。たびたび来る姉親子に少しは遠慮して欲しいと言うべきなのだ。
    そんな事で孤独に追いやられ、狂ってしまうような妻をちゃんと見てさえいればこんなことにはならなかったのに。もしかしたら溺愛の連鎖もあるかもしれない。狂気の連鎖もあるかもしれない。
    そうした日常に潜む心の闇の恐ろしさや狂気の世界に恐怖します。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    リアル過ぎて怖い…

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    押見先生の『おしえてアリス』が大好きで、こちらも読みました。

    でも本当はこの作品はヤバそう(かなり重そう)だから読まない方がいいな〜と思っていたんだけど、
    結局ちょっと読んじゃいましたね。

    予想通り?なんか独特の雰囲気に包まれた押見ワールドとでも言うべき空気感の中、
    色々本当に言葉ではなかなか言い表しにくい何とも言えぬ読後感を与えてくれる作品です。

    でもまず思ったのは、男性である作者がよくこの女性の感じる「嫁=よそ者=疎外感」を静かに巧みに描いてらっしゃるな〜ということ。

    あの何とも言えない置き場のない自分の立場と感情。

    そこに全く気付かない夫。

    絶妙だな〜と。

    その積み重なりが、事の発端なのか。。

    その次に静子の静一への態度・行動・感情。

    そっちは私にはまだちょっとよくわからないのだけれど。

    ともあれとにかく不気味に引き込まれます。

    読み進むには、なんか覚悟が必要な気がしてきます…(怖い)。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    平凡な日常に潜む狂気

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    穏やかに始まる静一の日常。優しい母。

    どこが毒親ストーリー?幸せそうじゃん?と思いながらも、読み進めていくと本当に毒親だった…。
    表情含む全ての描写がリアルで、そのリアルさが本当に怖い。
    幸せでささやかな日常も、些細なことで壊れてしまうのかと思うと本当に怖い。
    思い返すと、諍いやトラブル・事件は起こるべく起こっているのかもしれません。

    悪人なんて出てきません。
    両親も同級生も親戚も、どこにでもいそうな普通の人たちばかり。
    だからこそ、こんなにも恐ろしいのかもしれません。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    母子の関係性

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    作者は群馬の沼田市に近い方なのでしょうか?
    まず方言がそっくりで引き込まれました。
    …自分も2人の子供を育てており、日々1人の人間を育てる難しさを感じています。この母親は間違いなく異常で毒親なのですが、子供に依存してしまったり、コントロールしようとしたり、圧で押さえ付けてしまうことは少なかれ場面によってはある訳で誰しも毒親になってしまう危険性はあるのだと…そしてその答え合わせは、良く正しく育てたのかどうかの答えはその子が成長してどんな人間になったかという、何とも難易度の高いことをどの母親も初めてにしてやらねばならない。読んでいて苦しくなるほど愛ゆえの母子の関係の難しさを感じました。

    • 1
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