4.0
ただただ切ない
もんでんあきこ先生の作品は、本当によく作り込まれているなぁ、と毎度感心しています。
特に時間を遡って現在に戻って、先に進む・・・というストーリーのつなげ方は秀逸!
現代を舞台にしても、近現代を舞台にしても、個性的で魅力的な登場人物と抜群の画力、表現力にストーリーの緻密さが重なり合って、余韻の残る読後感がずっしり来ます。
個人的には「浮舟」の話が切なかったですが、この作品の最後の最後に美都子さんの、何かを守ることで自分を生かしていく逞しさとか弱さを同時に感じでやはり切ない気持ちになりました。
作品の長さの割には内容が濃厚です。
割高感も無く、おススメします。
- 7