4.0
ヒロインがとてつもなく可哀想なお話
前から気になっていたタイトルだったので何の気なしに読み進めていましたが、これは軽い気持ちで読む話じゃなかった。
多々ヒロインが薄幸な話は読んできたつもりですが、これは比じゃなかったです。
ヒロインはヒーローの復讐対象と言うのもありふれた内容ではあるものの、その描写は胸が痛くなる程辛いし悲しい。終盤近くに明かされる真実についても、ティーンズラブと言う括りで綴るにはあまりにも重くて酷だなと感じました。ホントに幸せな人が一人も出てこないんじゃないかと最後まで気が気でなかったです。
話自体はhappyendですが、事実が明かされたあとの幸せな描写があまりにも少な過ぎて、序盤から続く鬱展開を消化しきれなかったので☆を一つ落としました。
評価としてはティーンズラブでなく、ハーレクイン小説とすれば良くできた話であったと言えるかなと。
ただ、あくまでもティーンズラブなのでそこまで深刻な内容にするのであれば、最後は甘やかす程ヒロインを幸せにしてあげて欲しかった(思う存分)。
そこが残念でしたね。
でも話としては涙なしでは語れない作品だと思うので、
気持ちが落ち込んでる時以外に読んでいただけたらと思います。
- 5