5.0
タダのエロ漫画と侮るなかれ
そろそろ完結も見えてきているのかな?と思っていますが、何度読んでも面白いのでレビューしちゃいます。
最初は完全なる作者買いで、早乙女先生のイラスト好きだしエロ多めだし…という軽い気持ちで読み始めました(笑)主人公の女体化だったり相手が複数居たりエロ多めだったりで、普通に面白いけど話がよく分からないというか、結局何がゴールなのかな…と思っていた状態でした(上からっぽくてスミマセン)
ただ、話が進んでいくごとに「これ、ただのエロ漫画じゃないな?!」と思い始めました。第一王子が亡くなってから、各登場人物の心の葛藤やら背景、そしてキャラの関係性や本当の姿が色々と見えてきて、話自体が面白くなってきて、全員が愛おしいな?!という気持ちに。。。
主人公のエルセイドは、女性になったからこそ人間的にも魅力が増して、その心(と身体も?笑)に皆が惹かれているのだろうと思うし、第一王子のヴィートはエルセイドに逢えたから、最期はあんなだったけど幸せだったのでは?!と思うと、ただ切ない。
女性になって、女性としてヴィートの事を愛してしまうエルセイドも切ないけど、部下として男としてエルセイドをずっと好きで支えているリュカオンもとても良いし、サイネルの愛と憎悪が入り混じった、エルセイドへの執着も堪りません。
話の結末はまだ分かりませんが、表紙のイラストだけでは分からないストーリーがありました。単純にエロだけでなく、切ない気持ちが交錯する男女模様。。。
ヒロインは元男だけど、だからこそサバサバできているのかと思う部分もあるので、その設定やらが嫌じゃない方ならば面白く読める作品なのではと思います。
- 0