長閑の庭

あらすじ

地味な内面と外見から、ドイツ語で黒を意味する“シュバルツ”さんと呼ばれる大学院生・元子(23歳)。憧れのドイツ文学教授・榊(64歳)に告白するも、勘違いと断言され……。これは“嗜好”か“恋”か。「恋の定義」を模索する、年の差 恋愛未満ストーリー。

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ユーザーレビュー

  1. 評価:5.000 5.0

    漫画なのに文学的

    良いです!
    とても好きなお話でした。
    時間の流れが映画のような、小説を読んでるような、とても雰囲気のある展開と話の流れです。
    それぞれの気持ちや思いが丁寧に描かれてて、哀しいような切ないような微妙な気持ちが伝わってきます。

    教授のロマンスグレーな(死語ですかね)
    紳士的なかっこよさにもグッときます(笑)

    続きがとても楽しみですし、20台後半から上の方には是非読んでもらいたいなぁと思いました。

    by SJPJ
    • 36
  2. 評価:5.000 5.0

    文学的な空気感☆魅惑の五角関係

    ネタバレ レビューを表示する

    少女コミックになってますが 雰囲気も内容も
    大人っぽく女性コミックといった方がピッタリ

    登場人物が 皆個性的☆
    育ての祖父の価値観で培われた 大学院生ヒロイン
    元子の嗜好や感覚は 同年代女子とはズレていて
    黒い服装から「シュバルツさん」と呼ばれている

    元子が想いを寄せる ドイツ文学の榊教授
    教授を敬愛しながらも 元子に好意を寄せる 田中助手
    元子が仲良くなりたい院生の樹理は 田中助手が好き
    そして 裏がありそうな榊教授の元妻 朝霧非常勤講師
    相関図を描いたら矢印だらけで もの凄いことに(笑)

    榊教授の立場を踏まえての文学的な言葉が
    心地よくて オジサマ好きでなくても魅力的
    対して若い田中助手のアプローチにもキュンキュン
    ドロドロしがちな人間関係も 学生ならではの
    清廉さと繊細な心情描写で タイトルの如く
    時に長閑に。。大人なら懐かしさもあいまって
    惹き付けられっぱなし
    恋愛初心者 不器用シュバルツ元子の恋の行方が
    楽しみです

    • 35
  3. 評価:5.000 5.0

    好意とその分類‥論文は書ける❓

    笑いもありゆったりとした作風の中に鋭い人生観が描かれていて、押し付けがましくない重みがあります。

    年齢、立場、感情、理性‥主人公、教授、田中さん、樹里ちゃんに教授の元奥さんを加えた登場人物達の色んな想いが交錯。
    それぞれの想いがきゅーんと切なく胸に響きます。

    恋のお相手候補、教授と田中さん。それぞれ年齢相応の素敵な男性で、この先気持ちがどのように発展するのか楽しみです。

    • 16
  4. 評価:1.000 1.0

    ネタバレ レビューを表示する

    ほんっとに個人的な意見ですが、終盤まではリアリティがあってとても好きな作品だったのに、最後がファンタジーになってしまって、読了後「あ”あ”あ”あ”あ”」と叫んでしまいました。死を扱って綺麗にまとめるにはファンタジーになりやすいとは思うんですどうしても。「ドイツの桜も~」からの流れで一気にひゅーんと冷めてしまいました。なんならそれまでは涙ぐみながら読んでいたのに。最短数ヶ月の余命宣告で教授のお歳でヨーロッパには行けないよ無理だよ…。綺麗に終わってるとは思います。最終巻でそれまで回想シーンくらいしか登場の無かった「良い家族」もいるし、田中さんが居るしできっと辛いけどしあわせな未来があるよね!って、それまでガンガン感情移入していた元子に希望があるのは良いんです。でも、死ぬってキレイゴトじゃ済まないから描き切れないなら手を出さないで欲しかったなぁと、大好きな作品だったからこそ残念でした。

    by SHiGiN
    • 15
  5. 評価:5.000 5.0

    考えさせられる

    ネタバレ レビューを表示する

    大学院の研究室で学ぶシュバルツさんこと朝比奈元子は、榊教授が好き。榊教授は60代、シュバちゃんは20代。非常に年の離れた相手にシュバちゃんは恋をしました。

    年の差とは時に残酷なもので、この話も例外ではありません。


    最後はやはり「老い」が重くのし掛かる。同じ年代の人よりも、はるかに「死」が近い。教授の最期を見届けるのは、きっと本当に辛かっただろうな。シュバちゃんだけではない。教授を心から尊敬している教授の助手、田中さんも葛藤の日々を送っただろうな。「このまま時がとまったらいい」という言葉にグッときました。

    難しい年の差。それでも、自自分達が後悔しない生き方を選んだ。その姿に、私はとても憧れる。きっと私には出来ないから。

    • 7

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