5.0
最高
これまでの単行本は全て読んでいても、事ある毎に、ふと再び読み返したくなる様な名言【台詞】と名シーンばかり。
歴史が好きで、時間が許せばあちこち出向き、興味のある合戦場や現存する堀や城跡などの史跡を巡り。山場や河川敷や平原での、様々な戦法や陣取りに引き際の難しさ、厳しさに思いを馳せる。そんな我が日本の戦国武将たちにも多大な影響と先人の知恵を与えた、中華の春秋時代の猛将たちの生き様や存在感に魅せられ夢中になり読める作品。
貧しく幼かった主人公がめぐり逢い、運命を共に成長してゆく、後の始皇帝・嬴政を筆頭に。様々な武将や軍師など、実在の人物が生きた時代背景を主軸とし、史実に寄り沿いつつも、作者の方によって色鮮やかに脚色され登場する各キャラクター、それぞれが非常に魅力的で素晴らしい。 下克上の戦国時代を戦い抜く、生き様やカリスマ性に惹かれ、心酔してしまう。
登場する人物それぞれの生き方や信念を、現代世界での様々な主従関係や師弟関係に置き換えても、学び考えさせられる事も多い一冊。人によっては…数多あるビジネス本や自己啓発本よりも参考になるかも。
現代社会での人間関係に悩み、迷う様々な世代の人々や。老若男女を問わず、歴史が苦手な方にも、ぜひオススメしたい。
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