5.0
10年前にアニメで知り、あっという間にドハマり。コミックも全巻持っています。
人には見えない「妖」が見える夏目は、幼い頃に両親を亡くし、親戚に預けられるもそれが原因でたらい回しにされます。学校でも嘘つき呼ばわりされ友達はできず、自分が心落ち着ける場所が見つからないままでいましたが、とある縁で藤原家に引き取られることになります。このときのお話が、とんでもなくあったかくて泣けるんです。。。
頭のでっかい招き猫を依り代としたニャンコ先生を用心棒にして祖母の遺品である友人帳を護り、そこに書かれた妖達の名前を返す日々を丁寧に描いた優しいお話です。
夏目を迎え入れてくれた優しい藤原家の滋さんや塔子さん。転校した高校で出会った西村と北本。夏目に妖を見える力があることを理解している田沼と多軌。妖についての相談を持ちかけ、小さい頃にいじめていたことを反省しその後もちょくちょく連絡をして会いにくるようになった柴田。
妖が見え、祓い屋として家業を継いでいる俳優の名取。
夏目を慕ってくれている妖達の通称「夏目犬の会」
夏目が小さい頃には考えられないほどの優しい人達に恵まれます。時々起こる厄介ごとに巻き込まれては、紆余曲折ありながらも解決していきます。
人間が善で見えないもの(妖)が悪、として描かないところがこの作品の素晴らしいところだと私は思います。
何度も言ってしまいますが、どうか、まずは2話だけでも読んでみてほしいなと思います。
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