4.0
歌舞伎が身近に感じられる作品。
実際歌舞伎座いっちゃいましたからね。
一気に読めちゃうのでおすすめです
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歌舞伎が身近に感じられる作品。
実際歌舞伎座いっちゃいましたからね。
一気に読めちゃうのでおすすめです
かなり前に話題になった作品ということで試し読みから始めて、気がつけば一気に読み終えていました。
歌舞伎を軸にした恋愛ものなのかと思いきや、それに留まらず老若男女それぞれの人間模様が丁寧に描かれています。
悲劇的なラストを匂わせながら、未来への希望に繋げたクライマックスは登場人物それぞれへの作者の愛を感じました。
こんな言い方はよくないかもしれませんが、主人公の恭さまがアホの子可愛いです。物語の出だしではひねくれてしまってますが、基本が純粋で真っ直ぐ。天然愛されキャラですね。
それに対してライバルの一弥はものすごく捩れて捻れて見ていて憐れに思うほど。でもそれがまた彼の魅力を倍増させる。
話が進むにつれて出だしのラブコメ感は薄れていきます。メインの歌舞伎の話すら描写が薄くなりドロドロの愛憎劇が繰り広げられます。
欲を言えば、後半でももう少しヒロインとのやり取りを見たかった気もします。
めちゃくちゃ良かった。
全部一気読みしてしまいました。笑うところもあるのに、泣けるところもあり、話の内容はもちろん人物描写もしっかり描かれて珠玉の作品だと思います。歌舞伎に興味がない方でも、わかりやすく、読みやすいです。絵もステキでした。また、読み返そうと思います。
「あなたが出ていない公演のチケットが欲しいです」と言われたら誰でも立腹するわな
歌舞伎が好きなので、その世界観が出ていて実際にも歌舞伎役者さんはこんな感じなのかな?と想像しながら読むことが出来た。最初はただの三角関係の恋愛の話かと思いきや、話が進むにつれて恋敵というよりも恭之介と一弥が友達以上の信頼を築いていくところもとてもよかった。スピンオフでの番外編や続編もぜひ読んでみたい1作!
光へ向かう者、
闇へ向かう者、
そこに交われずに揺れ動く者。
それぞれのキャラクターが辿る道の対比が、
まさしく舞台のように鮮やかで、
読んでいてグイグイと引き込まれていきます。
この手のお話にありがちな、
「最終的に、周りのみんなが主人公を認め、評価していく」展開は、いつも疑問を感じるのですが、
この作品に限ってはそれを感じなかったのは、
恭之助が純粋で優しいだけでなく、
お調子者で、ちょっと子どもっぽくて、
非常に人間味に溢れたキャラクターだからだと思います。
ふとした仕草や表情から、
とても優しいしゃべり方をしているんだな、というのが伝わってきて、
こんな友達いたら楽しそうだな、と(笑)
特に注目していただきたいのが、2人のヒロイン。
あやめは、嶋木さんの作品によく出てくるタイプのヒロインで、
優奈は、ドラマとかに出てきそうな、危なっかしいヒロイン。
ぱっと見には、あやめが常に正しくて清らかな人物、
優奈は危なっかしいのにどこかで打算的な人物、
という印象になりがちなのですが、
恐らく彼女たちも対比になっていて、
あやめは「恋することの楽しさ、嬉しさなどの明るい面」を担当し、
優奈は「恋することの苦しさ、もどかしさなどの醜い面」を担当しているように感じられました。
読み返せば読み返すほどに、
新たな魅力に気がつくことのできる、
とても色鮮やかな作品です。
主人公の楽しい雰囲気に、思わずのめり込んでしまいます!周囲の人々もそれぞれ魅力的な人物ばかりで、読んでいて楽しいです!
歌舞伎が舞台のマンガですが、知識がなくてもおもしろいうえに、どんどん歌舞伎に興味が湧いてきます。
人間模様もきれい事ばかりじゃないので、少女マンガですが、むしろ大人が見た方がおもしろいかも…
テレビドラマから入って購入しました。まだ3話までしか購入していませんが、主人公のこれからの恋愛模様や成長が楽しみです。