3.0
秀吉の側室として茶々のことを知っていましたが、彼女の内面が垣間見えるようで楽しく読んでいます。
相馬の存在がどこまで史実に基づくのかは分かりませんが、秀吉以外に恋をしたことはもちろんあったのだろうな、と思います。
しかし、作中にも出てきますが、この時代の人々は、姫として生活している茶々よりもずっと辛い境遇にありました。
両親を殺され好いた男と一緒になれないことよりも、飢えに苦しみ近所同士で子供を殺さなくてはならない農民の方がずっと可哀想でした。
茶々の悩みは、地位も食べ物も住むところも確保されている上で出てくる人間らしい悩み。
そう考えると、漫画や物語でもよく出てくる王侯貴族のゴタゴタに対しては「そんなことより民のために仕事してくれ」という気になってくる。笑
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