4.0
かわいい絵だけど
内容はシリアス。
いじめた側と
いじめられた側の
子供がいて、
両サイドの親目線で描かれてる。
肝心の当事者たち(子供)の気持ちは
スッと隠れ、なかなか見えない。
客観的に子供の気持ちを
感じとろうとする
親たちの焦燥感や苛立ちがリアルでした。
デリケートでフクザツな問題だけに
親も手探り。
ときに必死さが裏目に出たり
それがよくない方向にいったり
読んでてヒヤヒヤするシーンもありました。
小春ちゃんが不登校になったとき
親も思いつめてしまい
小春ちゃんを責めたりして
どうしていいか
分からなくなってるシーンがあった。
親も親で大変なんだろうけど
見てて胸が痛かった。
思わず
「不登校になってどうしていいか、
親よりもたぶん1番分からなくて
今困ってるのは、小春ちゃん自身」と言いたくなった。
周りも困ってる。
でも…
本人も困ってる。
親は小春ちゃんからの説明を
待ってるかもしれない。
でも小春ちゃんからすれば、
逆に何で自分が
行けなくなったのか
むしろ誰かに
説明してほしいくらいの心境ではないか。
自分の体。自分の心。
なのに思いどおりにならない。
どうしたらいいか分からない。
上手く言語化できない気持ちがあって、
言いたくても
どう言えばいいか
分からないのかもしれない。
この年齢の言語スキルで
学校に行けない自分について
どこまで把握して
言語化して、人に理屈で説明できるだろう?
対応は何が正解か分からない。
でも
「あのとき、精神科と繋がってたら…」と
大人になってから後悔するより、
行けそうなら
病院に行ってみるのも手だと思う。。
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