4.0
誰しも抱えてる醜い部分
主人公はイライラするけれど、読んでいく内に皆が抱えてる醜い部分を集めてオーバーに描いたものなのかなって。
自分らしさを持ってる人なんて、そうそういない。だから居場所が欲しい。脅かされそうになると焦る。
すごい人を誉めるって自分が空っぽだって認めることという主人公の心境には、ドキッとしました。ちょっと、いや、かなり分かります。
余裕のない時にはできないよね...みんな誰しも主人公みたいな時があるのではないかなって思いました。余裕がなくって、空っぽで、誰かを羨む気持ちを認めたくなくって奪われたくなくって、必死になってしまう時が。誰かを悪く言っても、思っても自分が幸せになれるわけではないけれど、居場所を盗らないで!私を認めて!と空回り。
主人公から、私も自分はどうだろう...すごく考えさせられました。
でも彼氏はひどいですね。8年も一緒にいておいてそりゃないでしょ...出会って日も浅い女上司ねぇ。8年間信じて待って、自分のために一生懸命だった人を大切にできない男なんて、まともな女性なら相手にしないでしょ。
- 104